スーパーロボット大戦OG外伝
0558話
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「……勝負は見えたな」
モニタの先の光景に、思わず呟く。
そんな俺の視線の先では、マルディクトの手から放たれる炎――紅蓮妖光弾――をグラシャラボラスが必死に回避しなが距離を縮めようとしているが、それは半ば以上無駄な行動と言うしか無かった。何しろ1歩を踏み出すと同時に炎を食らって2歩後退するような有様なのだから。1度は足を折り畳んでドリルを剥き出しにし、その反対側から炎を吐き出してジェットエンジンの如く突っ込もうとしていたのだが、直線的すぎるその動きはアルティスにあっさりと回避され、逆に背中に大量の紅蓮妖光弾を食らうという状態に陥っていた。
「確かにそうだな」
そう言い、ニーズヘッグの隣へと着地したのはラピエサージュだった。コーネリアが鼻を鳴らしてグラシャラボラスへと視線を向けている。
「機体自体はそれ程の差は無い。もちろん機体の格という意味ではあの人馬型の修羅神の方が上だが、向こうの機体が圧倒的に劣っているという訳でも無い。この2機で決定的に違うのはパイロットの腕だな」
さすがコーネリアと言うべきか、的確な言葉だ。
「まあな。何しろ自称No.2と本物のNo.2の戦いだからな。それは差も出るさ。それよりもバルトールは……ああ、なるほど」
コーネリアへと声を掛けながらバルトールとの戦いをモニタに表示すると、思わず納得する。そこではグルンガスト零式の斬艦刀がバルトールを胴体で真っ二つにし、そのすぐ近くではトリニティゲインの五大剣がバルトールを唐竹割にしていた。
どうやら因縁の師弟が頑張っているらしい。
そしてその近くではダイゼンガーや虎龍王もまた同様に既に残り少なくなったバルトールを次々に撃破していっている。
リシュウ一門大暴れって奴だな。
そんな風に苦笑をし、視線を再びグラシャラボラスとマルディクトの方へと向けると……そこでは炎を放つのではなく、機体に纏わせたマルディクトがそのままグラシャラボラスへと突っ込んで行くところだった。
「ひぃっ、来るな……来るなぁっ!」
その叫びと共に放たれる両足のドリル。そのドリルが飛んで行くが、アルティスはマルディクトで軽く跳躍してその一撃を回避。そのまま恐怖に囚われたのか、動けなくなったグラシャラボラスとの距離を縮める。
「紅蓮の衝撃を受け、溶解せよ!」
その言葉と共にグラシャラボラスへと体当たりをし、そのまま拳の連撃を叩き込んでいく。
「ぐわ、や、止めろ! 貴様、誰を相手にしているのか分かってるのか! 私はミザル、激震のミザルだぞ!」
「修羅の誇りを持たぬ者が、何を言うか!」
最後の一撃とばかりに馬の足でグラシャラボラスを蹴り飛ばし、そのまま手に炎を纏ったまま構えを取る。するとその炎がマルディクトの後方へと広がり円
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ