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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0558話
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対抗出来ていればいいんだが……

「シュウ・シラカワか。トーチカ1以来だな」
「貴方は……アクセル? っ!? アクセル・アルマーですか」

 一瞬顔を顰めた様子から見るに、まだ完全に支配されていないと見てもいいのか? だが、問題はその眉を顰めて俺を思い出した様子を見せたところか。つまり、俺と顔を合わせるまでは操られていた可能性が高い、のか? だとすると色々と最悪な感じになりそうなんだが。

「ここに来たという事は、狙いは俺達と同じと考えてもいいのか?」
「え、ええ……そうですね。私の狙いは貴方達と同じと考えて下さって結構です」

 話している途中でやがて落ち着いて来たのか、いつものような冷静な口調へと戻るシュウ。出来れば、シュウ自身としてヴォルクルスの力を抑えての事だといいんだが。

「待てよ! 幾ら何でもシュウ、お前を信じられるか! ただでさえ今回はアクセルのような奴を抱え込んでるんだ。そんな中で更にお前のような、いつ裏切るかも分からねぇ奴を信用出来るか!」

 当然と言えば当然だが、マサキがシュウへと突っかかっていく。
 そこで俺が引き合いに出されてるのは……まぁ、これまでの行いを考えれば無理はないのかもしれないが。

「DC戦争後のインスペクター事件、バルトール事件と随分と貴方達には協力してきた筈ですが……」
「確かにそうかもしれないが、話を聞かされてはいそうですかって信じる程にはアンタを信用出来ないんだよな。……何でソーディアンやデュミナスを破壊しようとしてるのか、聞いてもいいかい?」

 イルムのそんな当然と言えば当然の質問だったが、シュウはどこか不自然な感じで口を開く。

「貴方達と……同じ、ですよ。少なくても今は」
「……シュウ?」

 マサキとしても、今の受け答えに違和感を覚えたのだろう。思わず名前を呼ぶが、すぐにシュウの口調はいつものものに戻る。

「もっとも、破壊した後については貴方達次第と言ってもいいですけどね」
「ど、どういう意味だったりするんでしょうか?」

 最後の言葉に不穏なものを感じたのだろう。タスクが腰の引けた様子で尋ねるが、シュウは何故かそれを無視してグランゾンの顔を俺の方……正確にはニーズヘッグの方へと向けてくる。

「さて……どういう意味だと思いますか?」

 その問いかけは皆にしているように見せかけて、その実俺へのものなのだろう。……拙いな。予想以上にシュウの意識が俺に向いている気がする。本来ならシュウのライバルというか、対抗相手はマサキの筈だというのに。恐らくトーチカ1での俺の言葉が理由なんだろうが。

「……さて、な。とにかく俺達に協力するというのならそれもいいだろう。戦力は多い方がいい。この後にはデュミナスも控えているしな」

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