暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0558話
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陣を形成。そこから無数の炎が放たれてグラシャラボラスを打ち据える。炎によって腕が、装甲が、ドリルが無くなった脚部が徐々に破壊されていき……

「奥義、紅蓮魔炎陣」

 その言葉と共に、全身に炎を纏ってグラシャラボラスへと突っ込んでいく。一筋の閃光となり、周囲へと巨大な爆発を巻き起こし……それが収まった時、そこに残っていたのは既に大破したと言ってもいいようなグラシャラボラスの姿だけだった。

「こんな……結末、私は認めん。認めて……堪るものか」

 既に碌に殆ど動く事すら出来無いその機体だが、それでもまだミザルは意識を保っているのか、恨みを込めた言葉が通信越しに聞こえてくる。

「デュミナス……何故、何故だ。何故私を助けに、来ない。私は……私こそが修羅王となり……知と力を持って……全てを我が物に……」

 そこまで呟き、それが限界だったのだろう。次の瞬間には大破状態だった機体が爆発を巻き起こし、グラシャラボラスだった修羅神は破壊され、砕け散るのだった。

「捨て駒にされたか。まぁ、自業自得ではあるが……」

 そう呟いたその瞬間。

「そういう事。良く分かってるじゃん。デュミナス様を利用しようなんざ甘い甘い。そんなんだから利用されてポイ捨てされるんだよ」

 ニーズヘッグと同じくらいの大きさの機体、ティスの操るテュガテールと、その子機であるパテール。そして。

「でも、時間は十分に稼げたよ」

 PTと比べると2回り程大きく、4本の腕と4枚の翼を持つラリアーの機体ヒュポクリシスが姿を現す。

「ティス! ラリアー!」

 ラウルの怒声がオープンチャンネルを通じて周囲へと響く。
 さて、いよいよデュミナスとの前哨戦だが……こいつ等をどうするべきか、だな。デュナミスが自分が生み出したテクニティ・パイデス。いわゆるホムンクルスのこいつ等を吸収すると劇的に強くなる。逆に言えば、こいつ等を吸収させなければデュミナスは弱いままな訳だ。デスピニスに関してはテスラ研の方できちんと保護してるし、何かあっても大丈夫なように護衛を用意してあるとかいう話だからまず問題無いとして……原作で吸収されたこの2人は、助けたとしてもどうしたものか。
 いや、この際デスピニス同様にラウル達に任せるか。
 俺がこの先の展開を考えている間にも、ラウルやフィオナ、ラージ、ミズホ達との会話は続いていたらしい。

「時流エンジン搭載機は、全てここで破壊させて貰います」
「コウタ・アズマ、ショウコ・アズマ。あんた達2人も同様だよ」

 今まで必死に機体を手に入れようとしていたのとは随分と態度が変わっているが、その理由がソーディアンの奥の院。つまりはここだ。ここにあるソーディアンの次元転移を司る中枢装置。これに残っていたデータがダークブレ
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