暁 〜小説投稿サイト〜
とある委員会の委員長 番外編〜STB編〜
神々の古代兵器
第二話
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「僕と友達になってください。」
「えっ?」
あれ?
僕、なんか変なこと言ったかな?
僕としては大真面目だったんだけど。
「あの。私なんかで良いのですか?」
「えっ?もちろんだよ。僕はね、僕のことを開発者や研究者としか見てくれなかった人たちが多かったせいか、人に好意を持つことがあまりできないんだ。でも姫柊さんは僕をただの人間として見てくれた。それだけで十分だよ。」
そう。
僕を僕として見てくれる人間は僕が知っている限り三人しかいない。
一人は僕の姉、木原雫。
もう一人は僕の妹の木原咲。
そして最後に今見つけた姫柊雪菜。
まさか敵と考えていた獅子王機関の剣巫に僕が望むことを言われるなんて。
思ってもいなかったよ。
「でもゴメンね。僕は僕のやることがあるからいかなる場合でも姫柊さんの手伝いは出来ないんだ。」
本当にゴメンね。
でもこれがルールなんだ。
仕事に関係すること以外で僕は力を行使することが出来ないんだ。
「気にしないでください。私は誰かの力を借りようなんて思っていません。」
それもどうかとは思うけど。
「それにしても歩くんはどおして学園都市のそこまで拘るのですか?」
それは簡単だよ。
「僕には肉親が二人しかいなくてね。僕の肉親は姉と妹しかいないんだ。」
僕の両親は分かっていない。
分かっているのはDNA検査の結果で僕がしず姉と咲と肉親にあると言うことだけ。
「しず姉は学園都市の闇と昔からずっと戦ってきているんだ。」
学園都市の闇は多分だけど姫柊さんの考えている以上に暗く、深い。
それは底が決して見えることがないくらい。
「咲はしず姉よりは安全なところにいるんだ。咲はイギリス清教第零聖堂区。通称ネセサリウスで魔術生誕の理由を探っているんだ。」
魔術生誕の理由を探しているといくらかの危険はある。
十字教にとって好ましくない理由が出てきてしまった場合は処罰を受けてします。
そのせいで今までにも多くの生誕理由を探ったものたちが殺されている。
でも僕は咲ならそんなヘマをしないと信じているんだけどね。
「だから僕はね、危険な道をわたっている姉の手伝いをしたいと思ったんだ。闇を潰すことはできなくても、姉の研究者としての頭脳を借りたいと思っている人間は大勢いる。そこで僕は姉の代わりに危険な実験であっても参加しているんだ。こう見えて、僕も学園都市(あっち)では名の知られた研究者なんだよ。」



「お待ちしてました。ってあれ?木原雫博士ではないのですか。」
「すいません。代わりと言ってはなんですが、僕が手伝います。」
私は名刺ケースから一枚の名刺を取り出した。
「お前があの木原歩か!!!」
「はい。そうです。・・・ところで何なんですか?このおんぼろ設備は!いくら実験をしてもこれでは成功し
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ