例えばこんな仲直りの仕方はズルイと思う
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既に戦う気満々ですか!?」
マリアちゃんは既に戦う気満々のようです。ドMで戦闘狂って・・・どうなんでしょうか?
私には分かりません。先輩ならきっと答えを出してくれる筈と思う事にしました。
9月19日 アートマンの走り書き
素晴らしいじゃないか。
汐と焔。予想をはるかに上回る成果だ。この二人に比べれば企業の尖兵など塵のようなものだろう。遺伝子強化試験体のような出来損ないとも違う、より完全に近い存在。
流石ウールヴヘジン唯一の成功個体と”あれ”の同類を遺伝子提供者にしただけのことはある。
ジェーンは特別だ。本来後天的な遺伝子レベルの改造は細胞が耐え切れずに細胞分列機能に異常を来して死ぬ。事実、ジェーン以外の実験個体は救助から数日中に細胞分裂を行えなくなり死亡した。かつてあそこにいた個体もだ。あれは延命措置の必要ない、与えられた総てを受け入れてなお生きながらえる存在なのだ。
あらゆる薬品を浴び、あらゆる凌辱を受け、その記憶すら弄ばれ、既に体の何所からどこまでが自分の生まれ持ったものかもあやふやになってしまうほどの継接ぎにされ、それでも尚あれは美しい。
トラッシュがイカロスなどと呼んでいたがとんでもない、あれは聖母マリアなのだ。現代の聖人だ。
その母性あってこそニヒロは彼女を受け入れたし、真田ゴエモンという化物の遺伝子も受け入れる事が出来た。
兎と同じようにゴエモンもそうなのだ。そういった類の欠陥なのだ。神に近づいた罰なのだ。故に、焔と汐は原罪を赦されし現人神に他ならない。
嗚呼、素晴らしい。我が至高の脳髄をもこの子供たちは軽々と越えてゆくだろう。出来損ないでも欠陥もない、新しい人類の幕開けだ。二人がアダムとイブになるのだ。そうと決まれば早速用意をせねばな!
・・・おや?何か用かねヒポクリット?その手に持ったゴルフクラブは?何故に額の血管を浮き上がらせているのかね?崇高なる私の耳で聞き取り、素晴らしきわが英知で理解できるよう説明したまえ。
「酒飲んだ勢いで学習装置の履修内容をロリショタ近親相姦モノに書き換えるんじゃないよ、このド低能腐れ脳ミソがぁぁぁーーーーッッ!!」
・・・ごめんなさい調子に乗りました。顔は止めてください。親権はあくまでジェーンです、ハイ。反省してますからクラブで脛をスイングするのやめてくださいヒポクリット女王様。
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