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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
決戦 中
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 頭上から聞こえてくる聖の言葉にドゥーエは僅かに笑みをこぼした。聖はそれに気付いておらず、少し疲れた様子を見せながら息が上がっていた。

 ……本当に、強くなったのね……エシェク。ドクターには悪いけれど……少しだけ嬉しくなっちゃった。

 笑みを見せるドゥーエだが、それは今までのような何か含みがある笑みではなく、心のそこから微笑んでいるようだった。やがて、意識が遠のいたドゥーエはそのまま意識を手放した。

 ドゥーエが意識を失ったのを確認した聖は、その場に四つん這いになった。彼の顔には大粒の汗が滲んでいた。

 さらに、一瞬苦しげな顔を見せたかと思うと、聖は血反吐を吐いてしまった。

 聖の身体は聖王の力を使うには適しておらず、使おうとする時点で身体に激痛が走り、さらにはこのように吐血もしてしまうのだ。

 よって、聖王の力は聖の身体には毒であり、使ってはならないものなのだ。

「ゲホ! ゴホッ!! ……やっぱり、聖王の力はやばかったか……」

〈聖様、このままでは貴方の体が持ちません。すぐに力の解除を!〉

「ダメだ……。まだ残ってる」

 クラウンの提案に聖は膝を震わせながら立ち上がると、空に浮かぶ巨大な戦艦。聖王のゆりかごを睨んだ。

 するとその時、聖の頭上にヘリの影が現れた。そこにあったのは、六課の出撃の際見慣れた深い緑色のヘリだった。

 ヘリはそのまま地上に着陸した。

「聖! 大丈夫かお前!?」

 ヘリから降りてきたのはヴァイスだった。聖は僅かに笑うと、ヴァイスに答えた。

「あぁ。なんとかな。それより、お前も大丈夫なのかよヴァイス」

「たいした怪我じゃねぇよあんなもん。それより、コイツが?」

「ナンバーズの二番、ドゥーエだ。……ヴァイス、俺はこれからあの聖王のゆりかごに乗り込む。コイツの護送を頼めるか?」

 聖が言うと、ヴァイスは快く頷き、

「まかせとけ。これぐらいならおやすい御用だ。……けどよ聖、あんまし無理はすんなよ? なのはさん達が心配なのはわかるけどな」

「ああ。無理はしねぇよ。……ヴァイス、ティアナ達のことも頼んだ」

「おうよ! 新人共もきっちり拾ってきてやるから、お前は安心して嬢ちゃんを取り戻して来い!!」

 聖は頷くと、ゆりかごへ向けて飛び立った。

 ……待ってろよ。ヴィヴィオ!!






 旧市外ではエリオとガリュー、ルーテシアとキャロの戦闘が激しさを増していた。

 ルーテシアは究極召喚を行使し、自身が所持している最強の召喚獣、白天王を召喚しており、キャロもまた自らの究極召喚獣、ヴォルテールを召喚していた。

 二体の巨大な召喚獣達は互いにその巨体をぶつかり合わせながら戦っていく。衝撃
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