まじで人生おわたです
[8]前話
「うあああああああああああああああああ剣士が剣士がぁああああああああああああああああ」
女魔法使いは叫んでいる。
そりゃあ仲が良かった少年剣士と親のように接してくれたおっさんが同時にやられたのだ
正気を保っている方が難しい。
「うああああああ(ずどーん)」
「うわあああああ(ばごーん)」
大悪魔の強さはデタラメだ。擬音がおかしくなるほどデタラメだ。
周りの勇者どもが次々とやられていく。
「助けて・・・誰かお願い助けて・・・」
少女魔法使いは祈り続けた。だが無駄なことだ。
王国民130万人のうち勇者は10万人程いる。しかし8割が雑魚モンスターを獲物として
生計を立てている「個人勇者」と言われるそこそこの強さの勇者が大半で少女もその一人。
次に王国公式のギルドに所属する「公式勇者」とそのギルド長が大半。
ギルドに所属していると国から毎月報酬が出され安定した生活ができる。
現在ギルドは主力「カエレスティス」を始め200程のギルドがある。
この四天王級大悪魔は20団ものギルドが団結しかかって倒せるかどうかという
とてつもない強さだ。
都合よく20ものギルドがここに現れるとも思えないし
ましてやとても個人勇者の少女とその他個人勇者の方々に倒せるとは思えない。
「あぁもうだめぽ」
「遺書書くかな」
「ダメダメその遺書ごと消されるから」
もう大体の勇者どもは諦めかけていた
「死ぬんだし露出とかしてみようかな・・・」
少女も半ば諦めかけていた。
しかし
その時
奇跡以上の物が訪れた
「うわぁ・・・酷い有様だ。遅れてすみません。助けに来ました」
そこには眩しい光と一人の青年の姿が見えた。
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