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緋弾のアリア0/D No.0 & DollMaster
絶望の宴編
首斬り人形
1幕 『惨殺』
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、少女の方もそれはわかっているようで、『木製人形』を絶妙のコントロールで操って、俺を自分に近づけさせないようにしている。
かといってこのまま相手の攻撃を防御し続けるのも不可能だ。少女の消費するエネルギーにもよるが、これだけ派手に能力を使っているってことは、しばらくエネルギー切れはないということだ。確実に俺の体力が先に底を尽く。
こうなったら最後の手段に出るしかないか?
一応、俺にはこの状況を打破する手段が1つだけある。なるべく使いたくないのだが、今は緊急時だ。やむを得ない。使ってしまおう。
俺は全力で地面を蹴り、『木製人形』から距離を取る。
「……もう終わり?言っておくけど、逃げようとしても無駄だよ?この周辺は今、私のくまさん達に包囲されてるから」
マジですか。この周辺を包囲できるとか、どんだけ『くまのぬいぐるみ』持ってるんだよこいつ。
でもま、それは逆に好都合だ。この周辺を包囲してるってことは、今この場所に人が来る可能性は限りなく0に近いってことだからな。これでなんの気兼ねも無くあれを使えるぜ。
「逃げるつもりはないさ。むしろ俺は今からおまえの人形を突破して、この戦いを終わらせる気だ」
勝ち誇ったような笑みで勝利宣言する俺に、少女は軽くイラッときたのか、少し怒気を言葉に滲ませて言う。
「……へえ。それは楽しみね。まあどうせ無理だろうけど」
俺はもうその言葉に返事を返すことをせず、どんどん集中していく。全身に流れる力が、俺の右目に集まるように。
俺の黒い髪が徐々に白くなっていき、輝きだす。
「白き光を持って破壊を齎せ!
聖を退け天を得て神を滅せ!
我は万物を零へと還す者!破壊と消滅を司る者!」
この一言一言が血を、肉を、脳を変えていく。これこそが俺の切り札。
「天零回帰!」
俺が叫ぶと同時に、髪が一際大きく輝き、徐々におさまっていく。
光が完全に消え去ったあとその場に残っていたのは、真っ黒だった髪が白くなり、右目のみが金色に輝いている俺の姿だった。
いやー、久々になったな。このモード。いつぶりだっけなるの。ちょうど1か月ぶりくらいか?
「……あなたも超能力者だったの?」
俺の変貌に目を丸くしている少女が、探るように聞いてくる。
「いや、俺は別に超能力者じゃない。これは、なんていうか、その……あれだ。強いて言うなら体質だ」
と、思う。正確なところは知らない。別に興味も無いし。
「そんじゃまあ、いっちょやりますか」
そう呟いた俺は、一瞬後には『木製人形』に肉薄していた。
「……ッ!?」
少女が焦っているのが手に取るようにわかる。実際、集中力が乱れたのか、『木製
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