暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア0/D No.0 & DollMaster
絶望の宴編
首斬り人形
1幕 『惨殺』
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「さて、それでは皆様。『夕劇団』の臨時公演『惨殺』。これより開演でございます」
少女が歌うように呟き、右手を挙げ、それを振り下ろした瞬間。
俺の周囲に、『くまのぬいぐるみ』が殺到した。
……って、え?『くまのぬいぐるみ』?
モフモフモフモフモフモフ。
俺の身体をモフモフした『くまのぬいぐるみ』が取り囲む。ちょっと息苦しくなり、動きづらくなった。
だけど、それだけだ。
俺が頭の中を『?』でいっぱいにしていると、少女が何やら喋りだした。
「……その愛くるしい『くまのぬいぐるみ』に囲まれてモフモフされて。あなたにそこが抜け出せるかしら?……」
どうやら少女にとっては、これも立派な攻撃だったらしい。
とりあえず、わかったことが1つ。
この子、バカだ。しかも超弩級の。
確かにこの『くまのぬいぐるみ』はとても愛くるしいしモフモフしているのだが、別に抜け出したくないと思うほどではない。
むしろ俺的には息苦しいのと動きづらいのとで、マイナスポイントの方が多いくらいだ。
というわけで、俺はさっさとこのモフモフ空間を抜け出すことにした。
「ふぅ……はあ!」
一度大きく息を吸って、『くまのぬいぐるみ』の下に潜り込む。
あとはそのまま『くまのぬいぐるみ』を蹴散らしていけば――――
「……ぷはっ!よし出れた」
危ない危ない。周りを取り囲んでいた『くまのぬいぐるみ』が予想以上に多くて、抜け出すのに手間取ったぜ。危うく窒息するところだった。
「でもま、これでやっと――――」
――――反撃開始だな。そう言い切る前に、俺は悪寒を感じ、反射的に後ろ向きに仰け反っていた。その直後、先ほどまで俺の首があった場所を刃が通り過ぎる。
「……ッ!」
「……あれ?これも避けられた。あなた、反射神経がいいのね」
少女の声が、どこか遠くに感じる。
今の攻撃。反射的に躱せたからよかったものの、あのまま気付かなかったら頸動脈を切られて――――殺られてた。
なんなんだ、この子。何の躊躇も無く殺しにきてたってことはとりあえず、ここの生徒とか一般人という線は排除してもよさそうだ。一般人は当たり前として、ここの生徒たちも殺人は犯せない。武偵は武偵法で殺人を禁止されてるからな。ということは、この子は外部からの侵入者か。しかも殺しありの組織から来たとみた。
俺がそんな風にほぼ少女の素性を推測し終わった時、俺はまた先ほどと同じ悪寒を感じた。
「……ッ!」
今度は上から刃が飛んできた。慌ててバックステップで避ける。
そのすぐ後に刃が地面に突き刺さり、さらに上からもう一つ。何だかよくわからないものが降ってきた
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