眷属、集めます
第20話
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うか。なら、明日にでも手合わせを願おうか」
「望む所です」
「殺さない様にだけは気をつけて下さいよ。怪我ならいくらでも治しますから。死んでも10秒以内なら簡単に蘇生も出来るので。あっ、でも頭がトマトを潰したみたいになってると蘇生出来ないので頭だけは、正確に言うと脳だけは死んでも守って下さいよ」
「首を切り落とされたり、心臓を潰されたりするのは大丈夫なの?」
「酸素供給が無くなって1分程で脳へのダメージが確定になりますから、その1分以内に間に合う様に身体を修復するために必要なのが最大で45秒程なので10秒以内に駆けつけれれば後遺症もなく蘇生出来ます。まああまりにバラバラにされるとパズルを解くみたいにしないといけないので、できるだけ綺麗な死体の方が良いんですけどね」
時間操作も含めればもう少し猶予はあるでしょうが、代価無しではそこまでしたくはないですね。数日は戦えない位に消耗しますし。戦闘ならともかく、訓練でそんなことはしたくないです。
翌日、白音さんとゼノヴィアさんの模擬戦は調子に乗りすぎて白音さんを殺しかけた所をグリゼルダさんが背後から殴り飛ばして無効試合になりました。結果はあれでしたが、それでも二人の間に変なしこりは残ってはいないので良いでしょう。それにこの一件で仲が良くなったのでマイナスどころかプラスですね。
二人の治療を終えてから昼食にうどんを打っている時にアザゼル様から連絡が入りました。
「どうかしましたか?」
『ようやく人員の選定が終わってな。これからそっちに向かうんだが、受け入れの方は大丈夫か?』
「問題無いですよ。ですが、予定よりも早かったですね」
『最終手段を使ったからな。それより、三十分程でそっちに着くからな』
「分かりました」
さてと、四人分追加で打ちますか。本当は一晩寝かせる所ですが、そこは時間操作で省略です。具の天麩羅は揚げる準備だけしておけば良いですね。あとは、『断罪の剣』の体制などの説明を行いますから、皆さんを呼んでおきましょう。
昼食前ということで皆さんはすぐに集られ、コーヒーと紅茶とクッキーを用意して雑談をしながら待っていると結界に堕天使が3人触れたみたいなので不思議に思った。まあそれはアザゼル様に直接聞けば良いでしょう。
呼び鈴が鳴らされたのでルゥと一緒に出迎えに向かう。玄関ホールまで出向き、魔法で扉を開く。
「ようこそ、アザゼル様。後ろの二人が……」
「どうかしたか?」
アザゼル様の後ろに控えているのは二人の女性で力はかなり弱いみたいですね。一人は白音さん位の背丈でゴシックドレスを身に纏っています。もう一人で見た目は十分美人で腰まである黒髪が特徴的なのですが、問題なのは眠ってい
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