その3
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です。
思わず九喇嘛に助けを求めます。
「九喇嘛ーーー。私、変態さん殺しちゃったよーーー」
『別に構わん。もっと殺せ。ワシの力も貸してやる。いっその事、この機会にこの里のニンゲンどもを皆殺しにしろ』
だけど、九喇嘛の提案は私の気持ちを逆なでしかしませんでした。
「やぁだーーー!ころしたくないもんんーーー。この人しんじゃうぅぅぅー。ころしちゃうのやだああぁぁぁぁぁ!あああああーーーん」
わんわん泣いていると、誰かが私を抱きしめて、宥め始めてくれていました。
「大丈夫。今、人を呼んだから。死んでないから大丈夫。君は人を殺してない」
「ほ、ほんとう?このへんたいさん、しなないの?わたし、ころしてないってばね?」
「ああ、大丈夫。君は人を殺してないよ」
「で、でも、おんなのひとの裸を覗くひとは、てんちゅうだってばね」
「うん。それも大丈夫だ。この人も十っ分過ぎるほど身に沁みすぎてるだろう。本当に……」
「死んでない、の?」
「ああ、死んでない。大丈夫だ」
死んでないと聞かされて、私はとっても安心しました。
「よ、良かったてばね」
ふぅ、と気が遠くなって、私はすとんと眠りに落ちました。
次に私が目が覚めた時。
私はヒルゼンさんの家にいて、何故か変態さんを紹介されて、ちょっとした旅に出る事になっていました。
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