スーパーロボット大戦OG外伝
0557話
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トールだ」
「ちょっと待て! なんで私等がお前の命令で……」
『カチーナ中尉、これは正式にヒリュウ改の艦長として命じます。私達の相手はバルトールで、あの修羅は彼に任せます』
カチーナの言葉にレフィーナが割って入る。そこまでされると、さすがにカチーナとしてもこれ以上文句を言う訳にもいかなくなったのだろう。小さく舌打ちをして不承不承頷く。
全く、使いやすいような、使いにくいような。微妙な性格なんだよな。それでいてパイロットとしての能力は間違い無く1流なんだから始末に負えない。
あるいは、カチーナが真っ先に文句を言うからこそ他の連中が口に出さないというのもあるんだろうが……
「さて、話は決まったな。なら……ニーズヘッグ、アクセル・アルマー、出るぞ!」
その言葉と共に、シロガネのカタパルトデッキから放たれるニーズヘッグ。戦場へと視線を向けると、すでにそこではグラシャラボラスとマルディクトの戦いは始まっていた。とは言っても、さすがに修羅としての腕の差が出ているのかグラシャラボラスの防戦一方だったが。
「T.T.キャノン、発射!」
そんな戦いの横で、マルディクトへとちょっかいを掛けようとしていたバルトールへとT.T.キャノンを発射。その一撃を察知して自慢の運動性能で回避行動を取るのだが、その放たれたビームはT-LINKシステムを通して俺の念動力に従い、バルトールの回避した先へと大きくカーブを描きつつ向かい……その柔な装甲を貫通して、爆散するのだった。
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