暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0557話
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かのように修羅神グラシャラボラスの隣へと数機が降り立つ。つづいて、その周囲にもバルトールが陣取り、合計20機近くが姿を現した。

「くっ、くははははっ! やはり天は私を見捨てていなかった! これぞ、私に修羅達を導けと運命が示しているのだ!」
「……馬鹿が」

 そう呟いたのは誰だったのか。恐らくカチーナ辺りだと思うが。
 まぁ、そうしたい気持ちが分からないでもない。そもそもバルトールは確かに高性能な機体だが、それでもこれまで幾度となく戦ってきただけに対処はそう難しくは無い。それにラミアという生体コアをデュミナスが入手出来なかった影響で、こちらが撃破を躊躇うような事も無い。

「済まないが、あのような者でもかつて修羅の一翼を担った者。その最後は私の手で始末を付けたい。構わないだろうか」
『いや、別にそこまで気負わなくても』

 テツヤの困惑したような声が通信で流れる。
 確かに全員で掛かれば、それこそさほどの抵抗もなく一掃出来るというのは確かだ。だが……

「テツヤ・オノデラ。それに他の奴等も、分かってやれ。これはいわば修羅同士の内乱にも近いものだ。……いや、どっちかと言えば粛正と言うべきか。修羅以外の者が奴を倒すと後々問題になる可能性がある。ここで妙な遺恨を作って、この事件終了後に下手な騒ぎを起こしたくはないだろう?」
『むぅ……確かに修羅内部での出来事と言われればそれまでだが。だからと言ってこのまま見ている訳にも』
「別に戦闘全てに手を出すなと言ってる訳じゃない。俺達の役目は露払い。アルティスとあの小物の戦いに手出しをしなければいいだけだ。逆に言えば、向こうから手出しをするだろう存在は俺達が排除してやればいい」
『つまりバルトールを、ですか』

 俺の言葉の意味を理解したのだろう。確認の意味も込めて尋ねてくるレフィーナに頷いてみせる。

『分かりました。確かに一連の事件終了後に妙な騒ぎになっても困ります。修羅の事は修羅自身で片を付けると言うのならお任せしましょう』
「すまない。理解してもらえて助かる」

 レフィーナへと礼を言うアルティス。だが、それを聞いて黙っていられない者も当然おり……

「兄さん、修羅だというのなら俺も」
「いや、ここまで奴を野放しにしてしまったのは私の責任でもある。ならばその因果の芽を摘むのは私の役目だろう」
「けど!」
「……フォルカ。お前の兄は、あの程度の者にやられるような男か?」
「いや、それは……」
「ならば黙って見ているがいい。そして、私の戦いに介入しようというあの木偶人形に関して任せたぞ」

 そう告げるや否や、カタパルトデッキから射出されるマルディクト。

「全機、ヒリュウ改やハガネの者達も聞いてたな。俺達の相手はあの小物の護衛を務めているらしいバル
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