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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0557話
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アルティスが修羅王になるんだろうが。

「へっ、お前こそ馬鹿じゃねえのか? 実力でその修羅王に勝てなかったお前が、その修羅王を破ってきたあたし等相手にどうにかなるとでも思ってんのかよ?」
「馬鹿め! 先程も言っただろう。ここは修羅達の拠点、転空魔城。兵など幾らでも出て来るわ!」

 お? これは……OG外伝でも屈指の名シーンと言われているあの場面か。
 こんな状況でありながらも、微妙に期待をしつつミザルの次の言葉を待つ。そして……

「さあ修羅達よ、出ませい! 我らの手で修羅王様の仇を討つのだ!!」

 ミザルのそんな声が周囲へと響き……30秒程。誰も身動きすらしないままに過ぎて行った。残っているのはどこか白けたような空気。
 そう、これが……これこそがスパロボOG外伝でも屈指の名シーン。ミザルのピエロぶりを現したシーンだ!
 ……いや、そこまで力を入れて解説するまでもないか。
  そもそも、マグナスを倒し、その影響でフェルナンドを洗脳するチャンスを奪い、更には裏工作で活躍していたアルコを捕虜にしたのは全て俺だ。つまり、ただでさえ低かったミザルの影響力を原作よりも尚削いだ原因は俺にある。
 シーン、とした空気の中でそんな風に思いつつ口を開く。

「修羅達は既にアルティスに従うように、アルカイド本人から最後の命令が下っている。もうお前に力を貸すような修羅はどこにもいないだろうな。……最後くらい、修羅として自分自身で戦ってみたらどうだ?」
「ぬぅ、アルカイドめ。このような奴等に修羅の後を託すなど、何を考えている」

 ギリギリと歯を噛み締める音が通信越しにでも聞こえて来る。だが、すぐに周囲を素早く見回し、こちらにほぼ無傷の戦艦3隻があるのを改めて確認するや否やミザルの修羅神である人狼のようなその機体は両手を上げる。いわゆる、ホールドアップの体勢だ。……修羅神にも同じような降伏の姿勢があるんだな。

「やむを得ん……貴様等に降伏する」
「はぁっ!? 今まで散々偉そうな事を言っておいて、いきなりそれかよ!」

 カチーナの怒声のような叫びが通信回線に響き渡る。

「何と言われようとも、命あっての物種だ。私はお前達に降伏する」

 あまりと言えばあまりのその台詞に、絶句する一同。そんな中、心底呆れたような表情でアルティスが溜息を吐く。

「情けない。仮にも修羅王の地位を望んだのなら、少しは己の道を通したらどうだ?」
「……」

 アルティスの言葉に無言で返すミザル。だが次の瞬間、T-LINKシステムを通して何かが急速にこの場へと近づいて来ているのを感じとる。デュミナスの送り込んで来たバルトールか。

「全機、警戒しろ。何かが来るぞ!」

 その言葉と共に、姿を現すバルトール。そのままミザルを守る
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