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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第308話】
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……呼ぼうか?」
『う、ううん。 さっき休憩に出たばかりなのを知ってるから流石に呼び戻せなくて……。 な、何か代案無いかな? 一夏が居なくてもクレーム出なくなるような……』
「……シャルが執事をするのは?」
『……やっぱり、それしかないのかなぁ……。 はぁっ……』
電話越しにため息を吐くシャル……と、ふと成樹が視界に映る。
俺が見てるのに気付き、軽く首を傾げる成樹――と。
「……一夏の代わりになる執事が居れば良いんだよな?」
『え? ど、どうだろう……。 お客さんは一夏をーって言ってるから、ヒルトを出しちゃうと怒るかも――ぼ、僕はヒルトの方が良いけど……ね?』
さりげなくそう告げるシャルの言葉に、ドキッと高鳴るが、平常心で――。
「とりあえず、一夏の代わりを務められそうなのは居るが――確か助っ人は大丈夫だったよな?」
『え? ち、ちょっと待ってね? 鷹月さんに訊いてみる――…………』
確か、外部からの助っ人も問題ないみたいな事を書いてた気がするが――と、成樹が。
「ヒルト。 困ってるなら力貸すからね? ……ヒルトはいつだって僕を助けてくれたし、僕もヒルトの力になりたいからね」
にこりと微笑む成樹――その言葉を聞いた二組の店員の子は頬を朱色に染めていた……。
多分、脳内でヒルトと呼んだのを自分の名前に置き換えたのだろう。
……まあ、そこは個人の自由だからいいが――と。
『もしもし? 今鷹月さんに訊いてみたけど大丈夫って。 ……ヒルト、もしかして前に喫茶店で会った笹川君に頼むの?』
「あぁ。 ……成樹も力を貸してくれるって言ってるからな」
『そっかぁ……。 うん、彼なら僕も一夏の代わりになれると思うよ。 燕尾服は用意しておくから、出来るだけ早く来てね? 待ってるから』
プツンッ――通話が切れ、携帯をポケットに仕舞うと……。
「……って訳で成樹、悪いけど今回は力を借りるよ」
「もちろんだよ」
嫌な顔一つせず、いつもの笑顔で告げる成樹に、昔から変わらないなぁと思いつつ、その厚意に甘える。
「んじゃ、行くかな。 ……鈴音、会計よろしく。 一夏、お前はいつまで休憩取るんだ?」
「ん? 三十分ぐらいかな。 弾とも色々話したいし――てか、朝からダーツとかじゃんけんばっかりで疲れて疲れて――」
「ん? 一夏、じゃんけんとか何の話だ?」
――そういって食い付いたのが五反田、一夏がその説明をする所で鈴音がやって来て。
「もう戻るの、ヒルト?」
「あぁ。 まあ俺がいなくても問題は無いが、メインの執事が居ないからか苦情が多いらしくてな。 ――だ
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