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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第46話 バカンス(後編)
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すると思うよ」
そう嬉しそうに答えるクレイン。
「ドクターにとってはリスク等よりも興味があるかどうかが重要なのですね」
「そうだよ、私は貪欲だからね。だから一番の興味のためなら何でもするよ。………例え、その結果世界が滅んでもね………」
そう言ってディスプレイを操作するクレイン。そして一枚の画像を映した。
「エンジェルソング。その天使の歌声は戦争を止め、世界を滅ぼした。この世界はどうなるかな………その為には………」
そう呟き、もう一枚映し出す。
「彼にも協力してもらわないとね………」
その画像には白いコートを着て刀を振るう男が映し出されていた。
「どうだい彼は?」
『………さあね。実際会ってみない事には分からないわ』
「恐らく、この世界で君を一番に扱え、なおかつ一番強い、刀を使う魔導師だよ」
『そう………優男で私の好みじゃないけどまあ構わないわ。私は目覚めさせてもらったあなたに協力するだけよ。そしてあの人を今度こそ私の物にするの。私の愛しのベルガント………!!』
「………ドクター本当に彼女を使用してもよろしいのですか?」
そんな会話を続けるクレインにイクトが小声で耳打ちした。
「何故だい?イクトが言っていた様に彼女の力があれば、不安要素を一掃出来るだろう」
「ですが彼女は狂っています………」
『聞こえているわよ人形』
「………失礼しました」
頭を下げるイクト。
『………まあいいわ。それでいつ決行するの?』
「君の調整が今終わったばかりだからね、此方の準備が終わってからかな。取り敢えず夏明けと言った所か」
『まだまだ時間がかかるみたいね………つまらない』
「それまで眠っていればいい。起きた時にはパーティの始まりだ」
『楽しみ………!!じゃあお言葉に甘えて………』
それから声がしなくなった。
「………デバイスが眠る………ですか?」
「このデバイスは彼女自身なのだよ。恐らくエンジェルソングを逃れるために自分の人格を移植したんだろう。それはデータをインプットしたのとは違った方法で。………出来るのなら古代ベルカに行ってみたいよ………」
「ドクターなら何時か時間さえも越えられる様になるでしょう」
「ぜひそうなりたいね」
そう言って立ち上がったクレインは近くの机に置いてあった刀を手に取った。
「聖騎士クレア。その彼女が使っていた刀、ホムラ。………さて、次の準備を始めよう。それとゆりかごにラボの移動を始めてくれ」
「それじゃあここを………」
「ああ。ここを餌にして有栖零治を呼び出す。そして私達の障害になるであろうバルトマン・ゲーハルト、真白リク、そしてスカリエッティを始末しよう。その後は順に有望な魔導師を消していけば良い」
「残る問題は、ゆり
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