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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第46話 バカンス(後編)
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バージャケット。
魔力は必要だが、好きなように海の中を移動でき、楽しめる。
こんな素晴らしい物は他に無いと思う。そう思わせてくれるほど素晴らしい物だった。
「スカさん、あんたやっぱり凄い科学者だよ………」
仲良くウーノさんと歩くスカさんを見ながら俺はそう呟いたのだった………
「やっぱいいなぁ………青い空、綺麗な海、そして外でのキンキンに冷えたビール。そして………水着の女性陣」
「そうっすよね………もっと際どい水着でも似合うと思うんスけど………」
「エローシュ、カメラは?」
「没収されました………」
「「くっ!!」」
そう言って互いに抱き合うヴァイスとエローシュ。
「なに馬鹿な会話してるのよ………」
そんな2人を冷たい目で見ながらティアナが2人の元へやって来た。
「………」
「な、何よ………」
そんなティアナをエローシュは瞬きもせずじっと見つめていた。
「エローシュは感動しているんだよ。ティアナも水着似合ってるしな」
「………本当ですか?」
「そしてその光景を忘れない様に目に焼き付けている」
そんなエローシュの言葉を無視し、「本当ですか………?」と再度問いかけるティアナ。
「あ、ああ本当だとも」
エローシュの気持ち悪さに突っ込むだろうと思っていたヴァイスは少々驚きながらもそう答えた。
「ふふ………」
「爆死すればいいんだ………」
「何物騒な事言ってんだよ………」
冷たい目で見ながらそう言ったエローシュに少々冷や汗をかいたヴァイス。ヴァイスの言葉を聞いてもエローシュの態度は変わらなかった。
「俺はエリオの所に行きますから後は好きなようにイチャイチャして下さい………ちっ」
そう言い残し最後に舌打ちをしてエローシュは行ってしまった。
「全くあいつは………」
「………ヴァイスさんは泳がないんですか?」
「俺は動くより水着の美女を眺めてビールを飲むのが好きなんだ」
「………変態」
「い、いや、冗談だからな!!」
凍りつくような冷たい目で見られたヴァイスは慌てて弁解した。
「だったらその手のビールは何ですか?」
「これは飲もうと思って………別に水着を見たいからじゃないぞ?………って、水着は見せる物なんだから変態って言われる必要無いような………」
「ち、違うわよ!!水着は水の中でも動きやすいようにって………」
「だったらビキニタイプじゃなくて競泳水着の方がいいだろ?」
「そ、それは………」
そう言って口ごもるティアナ。そんなティアナを勝ち誇った顔で見るヴァイス。
「まあ競泳水着も体のラインが強調されてそれはそれで俺得な気もするな………」
「やっぱり変態です………」
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