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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
デジャヴから起こる始まり
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かがそれを押している。本能といえば良いのだろうかわからないが、ただ、がむしゃらに口にするだけだ。

「汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

突然、ガラスが砕ける音がした瞬間、床が光り始めた。一体なんなんだこれは!?目が眩み、一瞬瞑ってしまう。再び目を開けると

「やれやれ、俺のような役たたずを読んだのは貴様か……って衛宮士郎!?」

そこに現れたのは浅黒い肌をした赤い外套の武人だった。その顔が俺の方を向いた瞬間、顔が歪み般若のような面構えになる。

「なぜ貴様がっっ!!」

肩を思いっきり掴まれる。初対面でこの言われようなんだ?首をひねるもそもそもこんな知り合いは俺にはいなかったはず。

「すまん…………俺、あんたに何かやったのか…?」

「な・ん・だ・と〜」

その行動がさらに相手の火に油を指す結果となってしまい、思いっきり前後に揺さぶられる。

「うぇ」

「貴様には山ほど言いたいことがあるのd」

その言葉が言い終わらないうちに、いつの間にか俺たちの背後に忍び寄ったのか、敵の人形がそのまま攻撃を仕掛けてくる。その気配に

「えぇい、うっとおしい。今、私はこの未熟者と話をしているのだっ。邪魔建てするのならば容赦はしないっ!!」

振り向きざま、腕を振り抜くように拳で敵の人形を殴り飛ばした。

「消えるがいい!」

何処からともなく双剣を出現させると人形に斬りかかる。力の差は歴然だ。人形はものの数秒もかからないうちに細切れになって動かなくなる。

(こいつ、実力が半端ない。一瞬で戦闘不能にしやがった)

一体コイツは何者なんだ…?俺の混乱をよそにそいつは俺の前で剣を消すと、ずかずかとこちらに歩いてくる。

「さて、ゆっくりはなそうではないか。衛宮士郎…」

逃げられないと悟った。しかし、そいつの動きが止めざるを得ないことが起きる。いきなり高らかにファンファーレが室内に流れたと思ったら声が響き渡った。

“聖杯戦争予選突破、おめでとうございま〜す。イェーイ!これからせいぜいがんばってくださいね〜“

聖杯戦争?

「何なんだそれ……………ぐっ!?」

【聖杯戦争】その言葉を口にした瞬間、それに関する記憶が砂地が水を吸い込むかのように一気に脳内へと流れ込む。

(問おう、あなたが私のマスターか)

(セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、バーサーカー、アサシン…。過去の英雄をクラスの枠に当てはめ、この世界に現界させ、聖杯を奪い合う儀式)

(さらばだ。理想を抱いて溺死しろ!!)

(士郎、お弁当を作ったから出かけましょう?)

(えへへ。キス、しちゃった)

(今、お前は見たはずだ

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