第三十八話
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に防がれたが、そのまま槍をつかみ力を緩め、体を捻って倒れてきたところを逆の足でつかみ、腕の一本を切り落とす。
「グ・・・良い動きだ、神殺し!」
「そいつはどうも。つっても、このやり方はあんまり得意じゃないんだけどな」
基本、俺の戦い方は二本の槍を使うことが前提だ。
だから、一本しか使わないこのやり方はそこまで得意じゃない。
・・・いっそ、もっと増やすか。
そう考え、槍を一気に百振りほど召喚してばら撒く。
「む・・・これは、」
「おらよ!」
シヴァがその光景に唖然としている間に、俺は近くにあった槍をけりだす。
それが砕かれるのを見ながら、次は別の槍を蹴り飛ばし、今度はそれが傷つけるのを見届ける。
今回召喚しまくった槍は、ただの槍も大量に含まれているが、三分の一ほどは蚩尤の権能で作っておいたもの。
神を傷つけるくらいはできる。
「ほう・・・ただの槍だけではないようだな」
「当然だろ。あんた相手に、ただの槍だけで対抗するかよ!」
そこからはさすがに警戒され、槍は全てトリシューラやその他に持っている武器で破壊されていき、途中で跳んできた矢に脇腹を貫かれる。
まあ、今更そんな傷は気にもならないけど。
「よし、この槍でラスト!」
最後の一本になってしまった槍を蹴り飛ばし、それで出来た隙を狙う予定だったのだが・・・
「行け、トリシューラよ!」
「な・・・マジかよ!?」
シヴァがトリシューラを投げてきたことで、その予定が狂う。
むしろ俺が驚いて隙を作ってしまい、ただでさえ抉られている右上半身を思いっきり抉られる。
もうこれ、ホラー極まりないよな・・・
「権能がなく、辛そうだな神殺しよ!」
「・・・はぁ?名に言ってんだ、よ!」
シヴァがそう自身満々に言うのを見て、これが最後の隙だろうと考えて一気に突っ込む。
そして、足を振り上げ・・・切り札の言霊を、唱える。
「我は今ここに、全ての条件を満たした。技の知を知り、業の源に触れ、その技をこの身で受けた。故に、今ここにこの力を振るわん!」
そして、後は蹴りながら言霊を唱える。
「己が身を傷つけしものに、破壊の恩恵をもたらせ!」
シヴァからコピーした破壊の権能を使って、シヴァの中にある破壊の権能を、破壊する。
「ぬ・・・キサマ、何故破壊の権能を!」
「残念ながら、まだ切り札の権能は残ってんだよ!これで、テメエの破壊の権能は消えた!」
少しばかり動きが大雑把になったシヴァの攻撃を避けながら距離を置き、プロメテウスの権能を使うついでにばら撒いた種に、権能を使う。
「我は緑の守護者。緑の監視者である。我が意に従い、その命に変化をもたらせ!」
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