十一章 幕間劇
歓迎会×神の鉄槌
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報通りの位置だが、観音寺城の南にある小高い丘の上だ。
「一真様。あそこです」
警戒に残っていた森衆が指した先には、いくつもの巨大な影が見える。暗視ゴーグルで見ると結構な数だぞ。こりゃ神の力を発動しない限りだな。一応神界にていつでも召喚できるようにデウスに準備してもらっている。それと何故か帝釈天と四天王が準備してると。確か誰かのお家流で使役してるんじゃないの?と聞いたら契約主より俺の方が大切だからと、なので準備しているんだと。
「で、近くに人は?」
「あと半刻も進めば、小さな村が」
「とりあえず、途中で数体合流して増えましたが、それから増える気配は今の所ありません。ですが、また増える可能性がありますぜ」
「あれが・・・・」
「百鬼夜行みたいなの・・・・」
うん。この世ならぬ物の列だからそう見えるかもな。最もこの行進は日本全てに災厄をもたらす、はるかにタチが悪いけどね。
「なら、今の内に片付ける。今一度作戦を確認する」
「分かったの!」
「鞠、小波、梅は鬼と戦うのは初めてだよな?」
「でも、あんな奴ら何か負けないの!」
「いいから聞け。敵の動きや習性を理解した方がいい。戦うのは俺とエーリカでやる。今日は鬼の戦い方を身に付ける事に専念しろ」
「鞠は一真の背中を守るの」
「差し出がましいようですが、自分もです」
「だからこそだ。今日鬼の戦い方をきちんと身に付けておけば、京の先で今よりもっと俺と一緒に戦うのが楽になる。いいな?」
「分かったの」
「承知いたしました」
二人はそれで不満だったけど、もし神の力を発動したら巻き込まれる可能性がある。
「梅もいいな?」
「分かっています。・・・・どうして私に改めて聞くんですの?」
「一真様は梅さんが実際に戦う所を見るのは初めてですし、心配していらっしゃるのですよ」
「エーリカの言う通りだ。気を付けて戦うんだぞ(エーリカ、もしかしたら本来の姿になって戦うかもしれない。その時は合図をするから)」
「(分かりました。合図は私を呼んで下さい。あの姿になると)」
「そのような心配は無用。皆様にも私の実力がどれ程のものか、見せて差し上げますわ!」
俺はエーリカに頼んでから梅がそういう発言をしてた。一番危険な発言だから、油断禁物だ。皆には言ってないが増えてる事とかな。
「藪蛇でしたね」
「ある程度は予想してた」
「森衆の諸君は、この辺りの警戒をお願いする。こちらも少数だから伏兵や増援がいたらな」
「任せてくだせい」
「増援や伏兵がいたら、ぶっ殺していいっすか?」
と言った森衆を梅達から少し離れて話した。
「いいか。もし伏兵がいたらやってもらうが、
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