十一章 幕間劇
歓迎会×神の鉄槌
[2/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
観音寺城のある程度は把握しておきたかったし」
葵達も城内を探索に出ているとは聞いていたけど、俺達も全て把握はしてない。
「別に、貴方のために引き受けた訳ではありませんわ。天守教の司祭様のお願いだから引き受けたのですのよ?」
「引き受けてくれればそれで十分だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
顔合わせの時にエーリカは梅とも面識が出来たはず何だが、わざわざ俺を通したのは、たぶん梅の態度を含めて色々と気を使ってくれているのだろう。それに俺は神だし、デウスとも面識もある。まだ梅が俺が神で創造神である事は知らないはず。
「ふむ。どの曲輪にも池があるんだな」
「そんな事も分からないようでは、この蒲生忠三郎賦秀を使いこなす事など夢のまた夢ですわよ?」
「しょうがないだろう?俺はこの時代の人間じゃないのだから」
「お城では、水の確保は基本なの。たくさんあっても困らないけど、なかったらとっても困るの」
「この辺りは水源は豊富なのですか?」
「もちろんですわ。それもあって、この繖山に城が築かれたんですのよ」
なるほど。水がしっかり確保できるなら、籠城戦になっても耐えられるという事か。
「あーーっ!一真様ーーーーーーっ!」
「ぐえっ!」
上の曲輪から飛んできた声に反応した時には遅かった。俺の腹に打ち込まれたのは、細見で勢いのある弾丸のような。
「あ・・・・綾那・・・・」
「ひゃ!?な、何ですの!敵襲?」
「あーっ!綾那ズルいのー!鞠もするのー!」
「じゃあ鞠様も来るのですよ!」
「わーい!」
綾那の誘いに元気よく応じて、鞠もそのまま元気一杯に小さな身体を宙に躍らせる。
「げふっ!」
「か、一真様っ!?」
「うぅ、一人一人は小さくとも二人ならば・・・・」
と思ったが、この二人は一人でも一騎当千だった。
「ふ、二人とも降りてくれ」
「一真様!」
「あ、葵ちゃんなのー!」
「葵様ー!」
「ああ、綾那。何をしているのですか。・・・・申し訳ありません、一真様」
「これしきの事で気にしないでくれ」
二人にとってはスキンシップの一環何だろうけど。流石の俺も潰されそうだった。それに悪意はない。
「それで、葵は偵察?」
「はい。・・・・しかし、あまりにも曲輪が多くて」
「この観音寺城には、千を越える曲輪がありますもの。一晩やそこらで把握できると思ったら大間違いですわ」
まあ、トレミーからの情報なら把握済みなんだが。実際見ると把握しずらい。
「伏兵が残っているとでも?」
「私達もそれを警戒して、詳しく調べるように指示してありますが」
「・・・・たぶん、大丈夫だと思
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ