十一章
任務完了×また新たな仲間
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「少し話をしようか、小波」
「話、ですか?」
俺の隣に来させると座った。なお、この辺りはIS部隊と桜花達が目を光らせている。
「これから一真隊及び黒鮫隊で一緒に働くんだ。小波の事を色々と知りたくてね。これも部下を持った職業病みたいだけど、質問いいかな?」
「はっ・・・・」
「まず小波が葵に仕えた経緯を聞かせてほしい。なぜ葵に仕えたのか」
「自分の家は元々、伊賀の三忍が一つ、服部家として伊賀の忍を治めておりました。しかし私の母、服部保長の代で松平家に乞われ、安祥に移住したのが始まりと聞いております」
「という事は、最初から忍者ではなかったと?」
「自分は武士です。・・・・が、お家のため、幼き頃より忍びの術を鍛え上げ、お家のために尽くしているのです」
「なるほどな。俺は最初から軍人だったからか、最初からこんなに強くはなかった。俺も小波のように部下と一緒に鍛えてたよ。今を思い出すとそれは懐かしい事だ」
「そう何ですね。では、ご主人様の家に帰りたいとは思わないのですか?」
「家か。俺には本当の家かは分からない。拠点として家はある。仲間や家族も住んでるけど、今は寂しくないのさ。聞いたかどうかは知らんけど、久遠の事は愛妾または恋人であると聞いた事はあるか?」
「はい。葵様から」
「俺にはな、結婚しているのだ。ここでいうなら正室って言った方がいいだろう。あと側室はたくさんいる。数十人くらいな」
「本妻は一人で、側室は数十人というのは驚きました。それで久遠様は愛妾なのですね」
「そうだ。それに俺が帰らないのは残念なのかな、ここに居たら葵の邪魔になるとか?」
「・・・・っ!?」
「・・・・ははっ、小波は隠し事をするのが苦手のようだな」
まあ、そしたら私は別に隠してませんみたいだったから。それ以上は野暮だと思ったけどね。
「小波はさ、これからどうしたい?」
「どうしたい・・・・?」
「そうだ。この国は鬼の脅威となっている。力のない民達が被害にあっている。被害はますます広がるばかり。久遠はその脅威を払拭するため、天下布武何て面倒な事をしようとしている。それが早道なのかもな。俺は人であって神仏の類だからな。目の前にいる人の願いを叶えなきゃいけないと思っている。俺だけじゃない、一真隊全員もそれを叶えるために願っている。今の小波は一真隊の一員だ。だから問いたい。それでも小波は俺の背中を守ってくれるか?」
「・・・・・・・・・・・・・はい」
「それはあの女狐である悠季の命令だから?」
「いえ。それはありません」
「じゃあ葵のためにか?」
「それは・・・・」
どう答えようとしているのか分からない様子だった。鞠は、しばらく離れて桜花
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