暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十一章
任務完了×また新たな仲間
[1/11]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「少し話をしようか、小波」

「話、ですか?」

俺の隣に来させると座った。なお、この辺りはIS部隊と桜花達が目を光らせている。

「これから一真隊及び黒鮫隊で一緒に働くんだ。小波の事を色々と知りたくてね。これも部下を持った職業病みたいだけど、質問いいかな?」

「はっ・・・・」

「まず小波が葵に仕えた経緯を聞かせてほしい。なぜ葵に仕えたのか」

「自分の家は元々、伊賀の三忍が一つ、服部家として伊賀の忍を治めておりました。しかし私の母、服部保長の代で松平家に乞われ、安祥に移住したのが始まりと聞いております」

「という事は、最初から忍者ではなかったと?」

「自分は武士です。・・・・が、お家のため、幼き頃より忍びの術を鍛え上げ、お家のために尽くしているのです」

「なるほどな。俺は最初から軍人だったからか、最初からこんなに強くはなかった。俺も小波のように部下と一緒に鍛えてたよ。今を思い出すとそれは懐かしい事だ」

「そう何ですね。では、ご主人様の家に帰りたいとは思わないのですか?」

「家か。俺には本当の家かは分からない。拠点として家はある。仲間や家族も住んでるけど、今は寂しくないのさ。聞いたかどうかは知らんけど、久遠の事は愛妾または恋人であると聞いた事はあるか?」

「はい。葵様から」

「俺にはな、結婚しているのだ。ここでいうなら正室って言った方がいいだろう。あと側室はたくさんいる。数十人くらいな」

「本妻は一人で、側室は数十人というのは驚きました。それで久遠様は愛妾なのですね」

「そうだ。それに俺が帰らないのは残念なのかな、ここに居たら葵の邪魔になるとか?」

「・・・・っ!?」

「・・・・ははっ、小波は隠し事をするのが苦手のようだな」

まあ、そしたら私は別に隠してませんみたいだったから。それ以上は野暮だと思ったけどね。

「小波はさ、これからどうしたい?」

「どうしたい・・・・?」

「そうだ。この国は鬼の脅威となっている。力のない民達が被害にあっている。被害はますます広がるばかり。久遠はその脅威を払拭するため、天下布武何て面倒な事をしようとしている。それが早道なのかもな。俺は人であって神仏の類だからな。目の前にいる人の願いを叶えなきゃいけないと思っている。俺だけじゃない、一真隊全員もそれを叶えるために願っている。今の小波は一真隊の一員だ。だから問いたい。それでも小波は俺の背中を守ってくれるか?」

「・・・・・・・・・・・・・はい」

「それはあの女狐である悠季の命令だから?」

「いえ。それはありません」

「じゃあ葵のためにか?」

「それは・・・・」

どう答えようとしているのか分からない様子だった。鞠は、しばらく離れて桜花
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ