十一章
任務完了×また新たな仲間
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」
「は、はぁ・・・・」
「まぁ、言いたい事は分かりますが、一真様はこういう御方。それに一真隊の指揮は私達にお任せされております。一真様直属部隊黒鮫隊の指揮や前線で戦う程ですから」
「まあな。俺は後ろで指揮するより前で戦っている」
「あら。中々度胸がありますわね。少しだけ見直してあげましょう。まぁ、私が所属する隊の大将ならば、それぐらいの気概がありませんとね」
ひよところは驚いて耳打ちをしていた。たぶん、梅が猪の人何じゃないかってね。そんな武者、裏方が多い一真隊でやっていけるのか心配のようだ。まあ何とかなるだろう。
「で、最後に俺の事も自己紹介しておくが、一真隊及び黒鮫隊の頭をしている織斑一真だ。俺の本来の姿は見せるべきだと思うんだが、詩乃、どう思う?」
「あの御姿ですか?そうですね。後程の方がよろしいかと」
「あとでか。なら、そうしよう。これから、どんどん戦は激しさを増す。色んな相手と戦う事になるけど、いけそうか?」
「あら。誰に物を言っていますの?この蒲生忠三郎賦秀、戦う事に臆した事など、今生に生まれ落ちて以来、ただの一度もありませんわ!」
「頼もしいな。頼りにさせてもらおうか、梅」
「うふふっ、この蒲生梅にお任せなさい!」
笑みと共に言い放つその姿は、とても頼もしく、力強く思えた。
「あ!お頭お頭!これから皆で、梅ちゃんと小波ちゃんの歓迎会をしませんかっ!?」
「か、歓迎会っ!?」
「自分も、ですか?」
「当然だよぉ!梅ちゃんに小波ちゃん、一気に二人の仲間が増えたんだもん!」
「大切な仲間が増えるって、凄く嬉しい事だよ。その嬉しさをもっともっと味わうために、一つのお鍋を皆でつつくの!」
「同じ釜の飯か。やろうか、でも兵糧は大丈夫なのか。ひよ?」
「へへー、大丈夫です!ちゃんと計算してますから♪って訳で、ころちゃん、お鍋が食べたいよぉ!」
「あはは、了解。でもひよも手伝ってよ?」
「もっちろん!わーいお鍋お鍋ー♪」
わいわいと騒ぎながら、ひよところは早速、お鍋の準備に取り掛かる。俺の料理もいいけど、たまには鍋もいいなと思ったけどね。
「・・・・やれやれ。賑やかな隊ですこと」
「そういうのは苦手か?」
「いいえ。楽の感情があればこそ、人は生きて行けるのだと私は、思っておりますから。・・・・精一杯、楽しませて頂きますわ」
「そういう事だ。皆で笑って楽しんで。生きる事を実感した方がいいかもな。・・・・小波も。な?」
「はぁ・・・・」
困惑した表情を浮かべ、どうすればいいのか迷っていたけど。小波にも笑いや楽しさを実感させたいと思った。人間は喜び合い、悲しみもあり笑いや怒りという風に喜怒哀楽がある。
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