十一章
任務完了×また新たな仲間
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む。名乗って頂いたからには、私も名乗らなければなりませんわね。いいでしょう。こほん、我が氏は遠く藤原秀郷様を祖とし、六角氏に乞われて客将となった六角家中が大黒柱!蒲生賢秀が三女、蒲生忠三郎梅賦秀とはこの私の事ですわ!」
「梅ちゃんっ!」
「梅ちゃん、これからよろしく!」
「梅さん、ですか・・・・」
「梅って可愛い名前なの!よろしくね、梅ちゃん!」
「よろしくな、梅」
「ちょ、ちょっと皆さん!梅、梅と気安く呼ばないでくださいますっ!?」
「でも可愛いの。鞠は梅ちゃんって呼びたいの。・・・・ダメなの?」
「そ、それは・・・・」
「ジーーーーーーーーーッ・・・・」
「ズルいですわ。今川のお屋形様に懇願されたら、お願いを聞くしかないじゃありませんか・・・・」
「えへへ、わーい♪梅ちゃん、これからずっと一緒なのー♪よろしくなの♪」
「はぁ・・・・よろしくお願いします、鞠様」
「様はヤなの!鞠でいいの♪」
「え、ええっ!?し、しかしながら鞠様は治部大輔を頂く、由緒正しきお貴族様で在らせられます!無礼を働く訳には・・・・」
「鞠がそう呼んでほしいからな。だから様付ではなく鞠と呼んでほしいんだ」
「そうそう!私達だって無位無官だけど、鞠ちゃんって呼んでるよ!」
「一真隊は、身分とか血筋とか家格とか、そういった格式ばった事は無しにしてるんだよ」
「はぁ・・・・で、では鞠さん。よろしくお願いしますわ」
「えへへ、うんなの♪」
梅の言葉に、鞠は満面の笑みを浮かべて返事をする。その返事を合図に、一真隊の仲間達が、梅を囲んで歓迎の意を示した。皆が皆、口々に質問を発し、それに梅は自信に満ち溢れた表情で答えたけど。俺の自己紹介はあとでいいか。俺の名前や本来の姿に神の名、創造神。
「梅。一真隊でやっていく上で、いくつか聞いておきたい事がある。いいか?」
「ええ。よろしくてよ」
「では遠慮なく。梅は何ができる?それを元に上洛の部隊編成を弄りたいんだけど」
「ふふふっ、良くぞ聞いてくれましたわ。この蒲生梅、出来る事は数知れず。日の本の武士の誰よりも、多才だと自負しておりますの。兵の進退から治政は言うに及ばず、茶の湯から連歌、果ては駄目人間再生まで!何でもござれですわ!」
「多才ねぇ。じゃあ梅には、騎馬と足軽の一部の指揮を頼むか」
「・・・・は?い、いきなりそんな大役をさせて。私、つい先程まで捕虜だったのですわよ?」
「梅は裏切る気あんの?」
「そ、そんなつもりは毛頭ありませんわ!一度、織田に与すると決めた以上、どこまでも付いて行きますわよ」
「ならそれで構わない。久遠のために働いてくれる仲間なんだから、頼りにさせてもらぞ梅
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