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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十一章
作戦×降下作戦による潜入再び
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雄叫びで応えて、松平衆が一塊になって城門が破壊された所に向かう。観音寺城の反撃もあったけど、兵が当たろうが突撃していく様を見て、戦闘狂の集まりかと思ってしまう程度だ。味方が倒れても、その屍を乗り越えて松平衆は進む。被害あまり無さそうだ。城門を破壊したお蔭か観音寺城側の士気は落ちている。

「さすが東海一の三河衆、と言った所だが城門を木端微塵に破壊する兵器は、まだ見た事なかったな」

「強い強いとは言われてるけど、ここまでとはね。あれは俺達の隠し兵器さ。誘導に従って自ら目標を攻撃するモノと言った所か」

と感心したり、俺達の隠し兵器の事を解説してると、エーリカの凜とした声が聞こえる。

「鉄砲隊は左右に分かれ、櫓門の上方に火力を集中させなさい。相手に鉄砲を撃つ暇を与えてはいけません」

「応!」

決して大きな声ではないけど、よく澄んだエーリカの声に、兵士達は威勢良く応える。

「確か明智衆って急揃えじゃなかったか?よくもあれだけ纏められているな」

「明智庄の若者らが、名を慕って集まったのだ。皆エーリカに心服していてな、結束力は家中でも一、二を誇るようになった。金柑は将才もあり、良い武士だな」

「良い武士というより、エーリカらしいと言う感じだ」

真面目で、優しくて思い遣りもある。だから人が慕い、ついてくる。鉄砲も上手いし剣技もな。政治にも向いてるし、弁舌のレベルも高いし調略も得意そうだ。更には美人で、スタイルもよく性格もいいのと、可愛い。完璧超人だな。俺は戦闘面ではスペシャリストで指示も出すが政治面や弁舌などは、俺より劉零の方が得意だ。それに他にも俺には得意なのはあるが不得意もある。それを部下が補う。

「本陣も動くぞ!三佐、勝蔵、疾く駆けぃ!」

「おうよーっ!」

「やっと出番が来たぜ!」

「おらぁ!森一家、気合入れていくぞー!」

森一家も行ってしまったけど、本陣である久遠も行った。一瞬ちらりと見たが、俺は親指立てた。そしたら安心したのかすぐに前を向いて行った。

「とりあえず、黒鮫隊の出番はもうないかもな。森一家が行ったんだし」

「はいそうですね。あとは一真様の潜入ですね。何とかなりますか?」

「何とかするのが俺達の仕事だ。さてと今回は一真隊の裏方は俺と小波と鞠でやる。小波いる?」

「お側に」

「呼んだのは他でもない。これから俺と小波と鞠で潜入を開始する。小波にも意見を聞かせてほしい。本来ならあの城門から何とかするのが、松平衆の力を見せて欲しかったけど、俺達の兵器によって城門破壊完了。よって、味方をより早く本丸に行かせるのが俺達の仕事だ。今は池田丸にいる兵でも殺ってるのではないかとね」

「池田丸、平井丸を抜いて本丸に迫る。正攻法ですが、城門を破壊された
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