十一章
朝食×登城
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苦手なんだよなー」
「ああ、それね。まあそれについての気持ちは分からんでもないが、俺達黒鮫隊も数々の修羅場を潜ってきたようなもんだ。それに俺も半分戦闘狂になる事があるからその気持ちは分かるんだよな」
「隊長のは、半分じゃなくて全部でしょ?何せ鬼相手に血祭りあげたと聞きましたが、笑いながら戦っていたと」
とか言っていたが、実際は俺達が使っている兵器だし。威力もこいつらには知っているし、前に演習で使ったしな。
「そういえば、朝早馬が城に向かったらしいけど、誰か何か知らないか?」
「俺達も知らないが、評定の間に行けば分かるから早く行こうぜ」
大評定に向けて、慌ただしい城内を歩き評定の間に入った。すると既に、壬月と麦穂の二人が端然と座っていた。
「おはようございます、一真様」
「おう。早いな一真様」
「おはよう。で、まだ壬月達しか来てないの?」
「まだ少し時間があるからな。・・・・まぁ森の二人は来ないだろうが」
「でも森一家の代表として各務さんが来るでしょうから、それで事足りると思いますよ」
各務というのは、前言った通り森家の二人を支える、名参謀にして名家宰。黒鮫隊で言うなら、副長の劉零。自由人、森親子を頭に頂く森一家が、何とかかんとかで織田家という組織の中でやれているのも各務の存在が大きい。本人は至って無口な人だけど、やる事は正確にやっているから森家の一員にして欠かせない存在だ。森親子は各務に頭が上がらんと聞いた。
「ところで壬月。朝の早馬が持ってきた報せは何か知ってる?」
「いや、まだ殿から聞いておらん。しかし何か変事が起こったのは間違いないな」
「そうか。上洛に影響が無いのであればいいんだけど、例えば俺らの背後とか」
「信濃に駿府。動きそうな勢力が多いですからね。軍団を二つに分けるとなると、かなり厳しくなりますが」
「まあな。それが動いたとなればマズイ事だ。戦略とかを変える必要がある」
「うむ。しかし今は殿からの話を待つしかあるまい」
「あー!一真様なのです!おはよーです!」
「綾那、それに歌夜も。おはよう」
「おはようございます。本日は宜しくお願い致します」
と言った後、あの二人は?と聞くとエーリカと話があるんだと。エーリカとねぇ、何の話かなと思ったら、葵達が姿を現した。ほぼそれと同時に、上段に久遠が姿を現す。
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