十章 幕間劇
橋を渡り初め×鬼退治
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だったの?城に?」
「おうよ。城に行って一真に用があって渡ろうしたんだけど、今ここにいるし渡っても平気だろー。一真は渡ったんだから。という事でお前ら帰っていいぞ」
「ちょっ!」
「何ですかそれ!?」
「あぁ!?やんのかコラァ!」
「おう!上等だ!」
「いい加減にしないか!この馬鹿者共が!」
『パシイィィィン!パシイィィィン!パシイィィィン!パシイィィィン!』
我はハリセンで叩いた。しかも関係ない雛と犬子も叩いたが問題ないだろう。我の姿はまだ大天使化だから、いつでも殺気と覇気を浴びせられる事もできるけど。
「全く、貴様らときたら。いいか!我はもう渡り初めしたんだし、我は神仏の類だ。それにもう渡ってしまったんだから三人とも帰れって、壬月にでも報告しろ」
「うぅ、一真がそう言うなら」
「くぅぅん、な、何で私と雛ちゃんにも・・・・・」
「にゃぁぁぁ。天誅にも力加減してほしいよー」
と言いながら、頭をさすりながら帰って行った。我は戻ろうとしたけど、たまには長くこの姿を保つ必要もあるから。
「で、小夜叉は我に何用だったのだ?」
「おう。それがよ・・・・」
「おおい、一真にクソガキ。また何ぞ騒ぎでもあったのか?」
三人を見送った後、川の対岸に姿を見せたのは桐琴だった。橋に立つ札に興味がないのか、堂々と渡った。
「どうしたんだ。その姿になったとしたら、何かあったのか?」
「橋の前に高札があったろ。あれで渡るなと言われたから、神の姿になって堂々と渡った訳よ」
「あー、なるほどな。それでその姿か。なら納得だ」
「ところで小夜叉が俺に用があると聞いたんだけど」
「おお、そうだった。クソガキ」
「おうよ。偵察に出した奴らから、この近所に殺し損ねた鬼がいるって報告が入ったんだよ」
「ほう、まだいたのか。鬼が」
「で、大きな所はここに来るまでにだいたいぶっ殺してきたんだけどよ。もうちょっと残ってるから、行かねえかと思ってさ。一真も行こうぜー」
あー、そういう事か。明日は評定あるけど、この姿ならこの二人を運べるし神速でやればいい事だ。
「いいだろう、行こうじゃないか」
「おうよ。そう言うと思ってもう準備はしてきたけど、もしかしてその姿ままでいくのか?」
「その方が早いだろう?それに明日は評定があるからスパーッと殺っちまった方がいいと思ってな」
「だったら今から行くか。では運び役頼むぞ。ワシらが案内する」
と言って、桐琴と小夜叉は我に捕まってきた。腕にしっかりと捕まえると、一気に飛び上がった。飛んでる途中で、小夜叉が俺の良人を宛がってもいい頃合いだとか言っていた。まあ、我は構わないんだけどね。小夜叉が我の妻
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