十章 幕間劇
橋を渡り初め×鬼退治
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ったような。
「おお、一真様。こちらにいましたか。探しましたぞ」
「壬月?どうした、こんなところまで来て」
「上洛の準備はどうかとな」
「見ての通りさ。それに一真隊の運営について俺はほとんど手を出していない。報告を聞くに後は積み込み作業らしいから、明日の評定での久遠の良い報告が出来るかと」
「なら何よりだ。久遠様の恋人である貴殿の準備で出立が遅れると、松平や他の家にも示しが付かんのでな。それと丁度良かった」
何だろう?この間もそうだったけど、同じ展開のような気がする。
「少々頼みがあるんだが」
「何だ?」
何か凄い悪い予感がするような。それで話を聞いた後に、行ってみたけど。
「ンだとぅ!?何で渡れねーんだよ!普請中か!」
「い、いや、そういう訳じゃ・・・・」
「だったら渡れるだろ!」
「あうぅ・・・・ダメですよぅ」
「がるるるるる!」
「く、くぅ〜ん・・・・・」
「この高札にちゃんと書いてあるだろう!この橋渡るべからずって!」
「なら、端じゃなくて堂々と真ん中を渡ってやんよ!それなら文句ねーだろうが!」
「意味が分かんないよー」
「よし分かった!言って分からないんなら力で押し通るまでだ!抜けよオラぁっ!」
「こら、こんな往来で・・・・っ!」
「ああ、いたいた。おーい、お前ら!」
夕食を考えながら、壬月に会った俺は頼まれ事で向かった。行った所は井之口の町の一角で、川を挟んだ向こう岸の場所で言い争っていた。
「あ、一真!」
三若である和奏達と。
「おう、一真!」
武装した小夜叉だった。ふむ、・・・・よく観察すると返り血を浴びてるな。またどこかで一暴れしてきたのかな?明日は評定なのに、元気一杯だなと思ったら小夜叉が得物を抜いていた。
「っておい!何得物抜いてるんだ!」
「って、一真!そこを渡っちゃダメだ!」
「は?」
俺の目の前にあった橋を渡ろうとしたら、和奏に止められる。よく見ると橋の入り口に立てられた高札には『この橋、渡るべからず』と書いてあるが。工事中なのか?にしても完成系って感じだし。
「いいよそんなの。さっさと渡って来いよ一真!」
「だからダメだって言っているだろ!」
何の事だよ、一体。
「とにかく、こっちに来るなら別の橋を渡ってきてー」
「はー!何で俺が一々そんな事しなきゃいけねーんだよ!とにかく渡るからな」
と言って一度姿を消した俺。三若と小夜叉は、俺がどこに行ったのか分からないらしい。風術で一旦消えたようにしてから、大天使化をした。本当ならこんな町の中で、しかも民が見てる中での姿は皆平伏するだろう。大天使化をしてから、さっきいた所に降り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ