十章 幕間劇
蹴鞠=リフティング×お買いもの
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たからな。結構な運動量だけどな。
「そういえば一真様。お城から戻ったら、どこかに行くって言ってませんでした?」
「ああ、そんな事も言ってたな。街に買い物に行くのだが、皆は無理だよな?」
今回の上洛は、松平や他の勢力と共同で動く事になっている。ある程度余裕を持ったスケジュールで、進んでいる。期間も長いし、動かす兵力も違う。まあ、俺はいつも通りに動かせばいい事。俺がここを離れればトレミーも追ってくる。兵達からバレないように上空にいる。特に一真隊は、初めての十分な準備を行うからの作戦行動に入る。黒鮫隊は独立部隊、俺が命令しない限りは動かない。いくら久遠でもな。
「すみません。休憩の合間に和奏さん達が遊びに来て、ちょっと蹴鞠をしようっていう話だったんで・・・・まだ今日の作業が」
「私も同じです」
「ああ、別に急な訳じゃないから気にすんな」
「申し訳ありません。私はもう限界です」
「詩乃はもう無理すんな、これを飲んでおけ。少しは体力が回復されるだろう」
といって、小さい小瓶を出した。それを飲んだら、詩乃の身体が光輝いたと思えば顔色がよくなっていた。ちなみにボールは空間にしまってある。この小瓶は体力を回復させる物で、分かりやすく言うならフェニックスの涙の改良版。
「だったら、鞠が行くの!」
「おう、だろうと思ったし、まだ美濃に来たばかりだから足りない物とかあったら言ってな」
と言って鞠と一緒に行ったら、時計に緑のランプが付いたので通信機を耳につけた。そしたら、俺らが行った後の長屋にいるひよ達の会話だった。
『うぅ・・・・一真様、行っちゃいましたね』
『いいなぁ、鞠ちゃん』
『ですが、今回ばかりは本当の体力勝負でしたね。鞠さんと一真様の無尽蔵な体力にはどうあがいても勝てる気がしません。先程の小瓶のおかげで疲れは飛びましたけど』
『だね・・・・。ひよ、とりあえず今日の残りの作業、早く片づけちゃおう』
『そうだね。きちんと終わらせたら一真様、褒めてくれるかな?』
『ええ。私達は出来る事を頑張りましょう』
だった、会話終了したので通信機をポケットにしまった。そんなこんなで、鞠を連れてやってきたのは井之口の市だ。
「わーっ!賑やかなの」
「だな・・・・。いつの間にこんなに賑やかになったんだ」
上洛の噂を聞きつけた商人達だろうか。俺が長久手に行く前より喧噪は熱を増している。
「ふわぁ・・・・色んな物が売ってあるの」
「おいおい。あまり走り回るなよ」
と言いながら手を繋ぐ俺と鞠。腕の長さが違うけどそれは関係ないみたい。
「えへへー。一真の手、おっきいのー」
嬉しそうに手を握るからいいんだけどね。
「ほらほら。一真、こっ
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