十章 幕間劇
竹とんぼ×恋心
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「好きか嫌いかで言うなら好きという事になる。構ってやるとたまにムキになって食らいついてくる奴もいるから、そういうのを相手にしていると息抜きになって楽しくはあるがな」
そんな風に答える壬月だが、子供達に向ける視線はとても優しく見える。照れ隠しではなさそうだけど案外、自覚してないのかもしれんな。まるで鬼子母神みたいだな。
「例えばそうだな、自分の子供が欲しいとか思った事ないか?」
「ふむ・・・・考えた事もないな。相手などおらんし、それ以前に今は戦に追われてそれどころではないわ」
まあ確かに。今の世は戦乱だしな。
「子供といえば、一真様の方はどうなんだ?」
「どうとは?」
「久遠様と子作りをしておるのか?」
「あー、そういう事ね。俺と久遠は恋人でいつ夫婦になってもおかしくないと?」
「まあそうだな。最も今子作りをして、孕んでしまっては困るがな」
ははは。そうなんだけどね。竹を削りながら、行為はしたけど孕む様子はなさそうだ。浄化したし。
「まあ、知ってると思うけど俺には本妻がいるという事は知ってるな?」
「もちろんだ。確か結菜様が愛妾になった後、挨拶に来たと聞いた」
「織斑奏という。無論俺には息子がいる」
「ぶっ!?息子!いたのか?」
「ああそうだ。織斑優斗という。歳は俺と奏と同じく23歳。なぜかは知らんが、歳はそこで止まっている」
「歳が止まっているという事は、妻も息子も神仏の類なのか?」
「いや、妻も優斗も人間だが、人間らしくない技の持ち主だな。体術とか剣術とかね」
と言いながら、俺は竹削って出来上がった竹とんぼを飛ばしたら、子供達は走り回る。で俺はまた同じ作業に戻る、壬月も完成したらまた作り始めた。
「そういえば、久遠様もだが他にもたくさんいるが、そういう事はしてるのか?」
「何が?」
「いくら妻と離ればなれであれば、欲望も溜まるという事だ。それに一真様は若いのか年長者なのかは分からんが」
「ふむ。まあ発散したいってのはあるけど双方の承諾をした上でのなら、やってあげてもいい。今はな」
「そうか。ならそうだな。麦穂にでも頼んでみれば、意外と承諾してくれるかもしれんぞ」
「麦穂が?」
「あれは随分、一真様の事を気に入っているようだし、誠意を込めて頼めばきっと」
「きっと、ねえ。俺から見ても麦穂はいい女だとは思うけど」
「あの乳といい、腰つきといい、私が男なら放っておかんがなぁ」
まあ麦穂は、ボンキュボンでナイスバディーだしな。壬月もだけど、でもまあ自覚してないからな。今はよそう。
「それにあれは惚れた男には尽くす女と見た。きっと褥でも・・・・くくく」
ん?後ろに気配を感じるな。この気は麦
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