十章 幕間劇
鍋料理×俺の妻たち
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数十個指にはめる訳にはいかないから。だから、代表として奏と交換した指輪をはめているのだ」
「そうなの。じゃあ永遠にはめているのね。という事は、一夫多妻制なのかしら」
「まあ、そうなるな。本来ならありえないが」
本来なら一夫一婦制だからな。俺みたいなもんは、そういうのは無理だし。それに側室でもブラック・シャーク隊にいるし。
「そうだ。食後のお菓子に、干し柿があるんだけど・・・・いらないわよね?」
「ああ。今はいい」
「俺もだ。だけど、もう少ししたらだけど」
「でも、久遠が干し柿いらない何て珍しいわね」
「そうだな。それに、女性は食後のお菓子は別腹だっていうし」
「そんな便利な臓腑があるのか?」
「うーんとだな。例えば、腹一杯に食べたけど、菓子を見たらまだ腹に入ると思って食うという事だ」
「そうなのか、でもそうまでして食べる事もなかろう。干し柿は早々腐る物ではあるまい」
「じゃあ、あんこがたっぷり乗った団子だったら?あんこはすぐ傷んでしまう」
「それは・・・・。だが、今の腹具合では、むぅ・・・・」
「実は、こっそり用意してあるのよね」
「何!であれば、傷ませてしまうのはもったいない」
「冗談」
「な・・・・・」
何そのしょぼくれ感。久遠は本当に甘い物好きなんだな。そこが久遠の可愛い所だ。さっきの残念そうな場面とか。
「そ、そうだ。さっきの話だが」
あ、強引に話を変えたか。
「鉄砲隊の件、一真は元々使えるからいいとして、調練も一真と金柑に任せていいか?」
「ああ。ちょうど鉄砲運用については、黒鮫隊から十名程だったが、そいつらに頼む事にした」
「そうか。黒鮫隊の鉄砲より一真隊の鉄砲足軽について、みっちり教えておいてくれ。あれは、使い方さえ覚えれば何とかなる」
構造も使い方も現代兵器とは違うが、歴史マニアやこの時代の火縄銃についての知識を持ってる者もいる。それに、久遠の事を織田信長と知ったら、特に男性隊員は喜んでいたな。
「弾さえ込めれば、あとは先を向けて引き金を引けば何とかなる。それが槍や弓の違う所だ」
「そうだな」
壬月や森一家みたいなパワー系じゃなくとも使える鉄砲だ。俺達は正確に狙えるが、これから教える側だからきちんと教えないとな。
「あとは玉薬だったか、それがあればいいんだけど」
「玉薬ならこちらで用意できるぞ」
「まあ、そうなんだがな」
玉薬は何とかなるが、問題は金だ。だけど、今の持ち金と俺のへそくり=創造でなら何とかなる。
「そういえば、ひよやころで思い出したけど、一真」
「何だ?」
「おい結菜」
「こう言うのは早い方がいいでしょう。一真はひよやころ
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