十章 幕間劇
鍋料理×俺の妻たち
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て部屋に行った。
「って、何持ってきているの!」
「は?何がだ」
鍋を浮かせながら、空間から机と携帯コンロを取り出した。机を出してから、真ん中に携帯コンロを置いて鍋を置いた。
「鍋を台所から持ち出す人がありますか!バチが当たるわよ」
「何言ってるんだ?」
「なるほど、鍋か」
「鍋を見れば分かるわよ」
「いや、そうではなくてだな。鍋料理と言う奴だ」
「だから、鍋で料理するのは当たり前・・・・」
「ほう。久遠は食べた事あるのか?」
「狩りに出た時に里の宿に泊まると、たまにな」
「・・・・?」
「民の間ではそういう料理があるのだ」
「へえ・・・・。鍋料理ね」
と久遠が結菜に説明してる間に、携帯コンロにガスボンベを装着と。
「それは何だ?」
「この部屋には囲炉裏とかないからな。これで回せば火が付く絡繰りだ」
「なるほど、ここで煮る訳か」
そういう事と言う俺はライターを取り出してから、火を付けた。で、あとは煮るだけだから、煮立ちにくいものからやってから、ゆっくりと煮た。
「よし、煮えてきたな。いい匂いだろうー?」
トレミーから持ってきた牛肉を入れてから、野菜を入れた。
「その肉は何だ?」
「うーんとだな、あとで教える。食べる前に言ったら絶対食べてくれないと思うし」
「そうなのか。では食べた後に教えろ」
ちなみに、長屋でもやっているだろうな。長屋でも肉の事は教えずにいた。知ったら食べなさそうだったから。
「仕事をひよ達に任せて、呑気だな」
「一真隊はほぼ任せきりだからね、試しにこの時代の鉄砲を撃ってみたんだが・・・・」
「鉄砲か。どうであった?」
「うーん。正直に言うと使いにくいというか使えないな、一発一発一々火薬とかを入れる作業は向いてないし、的に撃ったけど当たらなかった。こっちで撃ったら全弾命中だったけど」
と言いながらも、鍋を煮詰めていく。
「確かにいい匂いだけど、本当に美味しいの?」
「一真隊や黒鮫隊でも大評判なんだからな」
「そうなんだ。本当にバチが当たらない?」
「あのなー、俺は神だぞ。バチが当たるなら最初っからやらないよ。それにこの料理は現代では家庭的な料理でもあるから」
と言いながら、皿と箸を用意させて目の前に置いた。
「え?この鍋から直接取って食べるの?」
「それ以外に何があるんだ?それに俺達と一緒の鍋をつつくのは嫌?」
「それは別にいいけど・・・・」
この時代にとっては、釜戸や鍋を持って来るのはバチが当たると教えられたのかね。結菜にとっては、少しハードル高すぎたかな。
「すぐに慣れるさ」
「うむ」
蓋を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ