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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
十章
鞠の事情
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かに書かれておりました。そして今川家の終幕を告げると共に、現当主で在らされる氏真殿の身の安全の保障して欲しい・・・・と、我らが主である信長に宛てた認められておりました」

「ほお。信長公宛でございますか。しかしおかしい。今川にとって織田は、先代・義元公の事もあり仇敵のはず。証拠はございますか?竹中殿」

「もちろん。今は一真様がお持ちです」

「ふむ。ならば拝見させて頂きましょう」

「馬鹿者!これは久遠に宛てた手紙だ。そう他国に手紙を見せられると思うのか!この女狐がっ!」

と言って、ハリセンでぶん殴り叩いた。今度は殺気も付けてだが、気絶はしてなかった。即効謝罪してきたからまあいいか。

「とにかく!鞠は美濃に連れて行って、今後の処遇について久遠と相談するって事だ」

そしたら鞠は、今川の者だから仇は無いのかと聞いてみた。鞠のお母さんは負けたけど、それは兵家の常だから仕方がない。だから、久遠の事を恨んだり、怒ったりしてない。信虎の事も恨んでないそうだ、鞠が弱かっただけだからと。

「でも、いつか絶対、駿府に戻ってみせるの。だからそれまで久遠のところにお世話になるの」

「何と・・・・幼いながら、武家の棟梁として、素晴らしい心根をお持ちになられたのですね」

「えへへー♪」

「そういう訳だから、鞠は織田が預かるという事だ。それで良いな?」

「はい。しかしながら鞠様は我が旧主。松平家からも手厚い保護を、切に切にお願い申し上げます。鞠様の事をお頼み申し上げます、一真様」

「俺自身と神の名にかけて。という事で、さっさと行くか。小夜叉が何か言ってるし」

「そうだぜ!早く帰らないと殿に怒られる」

「ってな訳で、話はこれで終わり。さっさと美濃に行こうや」

「はい。では美濃へと参りましょう。ご先導、何とぞよろしくお願いします」

との事で、荷物を持って支度をした。俺は空間の中でバイクから馬にしてから、外に出た。そして、俺が先頭になって美濃へと出発した。何事もなく、夜には到着した。美濃に到着したら、森親子は面倒御免だと言ってさっさと屋敷に戻って行った。森一家らしいと思いながら、俺は葵達を引き連れて城の近くまで移動した。そこで待っていたのは饗応役を仰せつかったらしい、壬月達だった。
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