暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
九章 幕間劇
川釣り
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るけど」

「楽しみにしてますがこれも十分美味しいですよ」

「なら、たくさん食べてな」

「・・・・(コクコクコクッ)」

こうやって幸せそうに魚を食べる詩乃を見ると、ここに来て正解だったなと思った。あとは、ここにいる水の精霊にも感謝だ。こんなに水が綺麗だからこそ、こんなに美味しくできたのかもしれない。

「むぐむぐ・・・・ところで一真様?」

「何かな?」

「私はここに連れて来て頂きましたが、ひよところとは結局どちらに行かれたのです?」

「ああ、あれね。俺の料理を食べたいとか、俺の行く所にずっと一緒にいたいとか言うから、まだどこにも連れて行ってないな」

「まあそうでしょうね。一真様の料理は一発屋より美味しいですし、何よりころの知らない料理も作ってくれますからね」

あの二人は、あまり欲がないのかなと思ってしまうくらいだ。それに連携プレーは真似出来ん。出来るとしたら一緒に寝るくらいかな?あとは武術の鍛錬とか。その後、塩焼きを食べた俺は、残りの魚を纏めて焼いてから空間にしまった。そして今はまた岩の上で釣りをしていた。また俺がやっていたけど。たまに水術での水芸とかやると詩乃は喜ぶ。

「その芸はいつからやっているのです?」

「これ?これは芸というより水術だからな」

「水術とは?」

「前に鬼の巣の時にも使ってたけど、風術とか地術に炎術。精霊術師とも言うが、地水火風の四大精霊達の力を借りて自らの意志を現実に顕現させる事が、出来る能力者の事。精霊はそうだな、自然の妖精とも言おうかな?自然の力を借りて様々な力を発揮する事。事物の中に宿り、自由に遊離する事が出来ると考えられる人格的な霊的存在と言えば分かるかな?」

「なるほど。自然の力を借りて術者の思い通りに出来ると解釈してよろしいので?」

「そういう事だ。精霊には位があってな、上位精霊は精霊王と呼ばれる」

と言って、俺は片方の手には炎を出して、俺の周りには風を操り、水は壁を作ったりと。あとは、自然の景色を見れば心は落ち着くと言っては釣竿を持っていた。

「一真様・・・・っ?」

「お、凄い大物だな。詩乃!少し離れていろ」

俺は立ち上がり竿を持ち、ひたすらリールを巻いた。だが、力強くて中々の強さだな。これは主かも。だけど、こういう事もあるかと思って、力を少し緩める。これで相手の体力を疲労させる事だ。

「一真様、今です!」

「うむ。うおりゃああああ!」

糸を巻きながら、竿を上げるととんでもないデカさの魚を釣り上げてしまった。これは何だろう?だがとんでもなくデカい。

「こ、こんなに大きな魚は見た事ありません!」

「たぶんこの川の主だな。これはこれで美味そうだ」

と言って、魚をクーラーボックス
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