九章 幕間劇
川釣り
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ない。
「ふう、あんまり本気出さずにやったな」
でも気持ち良かったけどな、風呂の時も気持ち良かったし。あの三人は、何回も俺に負けたのか気分が沈んでいた。それに動きまくったのか、疲労困憊になったとか。
「本気出さずに勝ってしまう何て驚きです。ですがお疲れ様でした」
「ああ、あの三人はボロ雑巾みたいになってしまったが、すぐに復活するだろう」
鞠も、風呂から上がったら復活してたけど、さすがに疲れたのか寝てしまった。綾那と歌夜もだ。反省点は結構あったな。
「それにしても、よく動いてよく寝るか」
「はい。よく眠っていらっしゃいます」
鞠の寝顔は可愛くて、ここだけを見るとあの綾那とも互角に稽古できるとは思えん顔だ。しかもこの寝顔では豪傑とは見えない。綾那もだけど。
「一真様もお休みになられますか?」
「今はいい。まだ眠いって訳ではないからな。詩乃は眠かったら寝ていいぞ」
「いえ。私もあまり眠気は・・・・。そういえば一真様」
「何だ?」
「私の所に来た時に何か言いかけていませんでしたか?」
そういえば、何か話そうとしたらあいつらが来たんだっけ。
「明日、二人で遊びに行かないか?」
「・・・・随分と唐突なお誘いですね」
「唐突ではないだろう。三河に行く前に約束したろ?三河から帰ってきたら、どこかに遊びに連れてって行くって」
「・・・・・・・・・」
「三河の本隊と合流したら、すぐに上洛だろう。そうなったら遊ぶ暇がないだろう」
それに、上洛後は大戦が待っているし。こういう事は、今度だといつ出来るか分からない。
「宿の者に聞いたら、景色の良い川があると聞いたんだけど」
「あの約束を覚えていらっしゃるとは。ですが、あの三人はどうするおつもりですか?」
「上司は、部下の約束は覚えるんだよ。あの三人なら問題ない、俺が鍛錬の目次を作っといたから、それをやっておけと言っておいたし、鞠に関してはあの二人に頼んだ」
「なるほど。そのためにあの三人に稽古をつけた訳ですか。では、明日は早いのですから、もう寝ましょう」
と言って寝たんだけどね。で、あっという間に次の日が来た。
「という事で、三人の代表として歌夜。俺が作った鍛錬表のをやっておけよ。俺と詩乃は行ってくるからな」
「はいお任せください。というかそれは馬ですか?」
今俺が乗っているのはバイクだ。詩乃はヘルメットを被っているし、俺はエンジンふかしてたら綾那が不思議がっていた。
「これはお前達で言うなら馬だ。でも生き物ではない、絡繰りとでも言っておこうか」
という事で、俺と詩乃はバイクに乗って走って行ったが。
「一真!お土産楽しみにしているの!」
叫び声が
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