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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
九章
三河武士
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の末裔の家柄とかなのです。それなら少し納得なのです」

一人納得してるけど、コイツらはまあ勘違いだからしゃあない。俺もこいつらの実力を見たかったし。

「我が名は本多平八郎忠勝、通称、綾那というです。見知りおいて下さいです、一真様」

「ああ、こちらこそな」

何かテンションが上がった綾那。俺に会いたかったようだ。何故だ?と聞いたら。

「実はですね、一真様が田楽狭間で、綾那の目の前にご降臨なされたのです!」

「田楽狭間って、もしかしてあの時か?」

「そうです!三河衆は、田楽狭間では隅っこに追いやられていて、異変に気付くのが遅れたです。で、慌てて駆けつけた時に・・・・」

「俺が金色の玉になって落ちてきたと」

「です!雨が降る中、一真様が落ちてきた所だけ、お日様がブワーッて照らしてて・・・・話に聞く、阿弥陀様がご降臨されたのかと思ったのです!」

「まあ、俺は神仏の類だからな。そう思えると思うが」

「あの時の光景を、綾那は今でも夢に見るですよ!・・・・えへへ、そのようなお方とお会い出来て、恐悦至極なのです!」

尊敬だろうか、それとも憧れているのか少し困る。真っ直ぐでキラキラした瞳に見つめられている。

「まあ確かに、あの姿になると言われるけど、今は一人の人間だけど。あの姿になれば綾那の言う光は出るけど・・・・」

と俺が話してると、詩乃が来た。どうやら森親子との自己紹介をしていたけど。その後森親子は名乗ってたけど、綾那からキチガイと言う言葉が出るとはな。

「なあ詩乃。綾那の賞賛って、別に賞賛にもなってない気がするが」

森親子と綾那の会話を聞きながら、横にいる詩乃にこそこそと耳打ちをする。

「それをさらりと受け止めて、平然と返している小夜叉もなかなか大物ですね」

「確かにな。それに綾那の話し方は、適当に流していると思うのだが」

「ですが、どうやら森のお二人は、本多殿の事を気に入ったようですよ」

「まあ拳と拳で語ったみたいに、槍と槍で語ったんだろう。だからあんなに気に入られたのだと思う」

「そこまで分かるとは、一真様もキチガイの仲間入りですか?」

「違うよ。単に武人として分かるって事さ」

というか、そういう奴らをこの目でいくつか見た事あるからな。主に拳で語ろうか?みたいな感じで。

「で、松平家中は、久遠の上洛に手を貸してくれるのかな?」

「です!駿府屋形から独立した我らにとって、織田殿は大切な同盟者ですから!」

「ありがとう。久遠の代わりに礼を言っておく」

「どう致しましてです!・・・・ところで一真様ご一行はどうして長久手くんだりまで来たんです?」

「ああ、実は・・・・・・・」

とまあ俺達の経路を話した。この
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