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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
九章
森一家
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さはあるけど動体視力とかは、こちらの方が上だし。と密かにやっている事で、狩り損なったのがたまたま表に出てきたという事だ。家中は俺や森一家に対し、もっと早く言えよと言ってきたが俺と桐琴で黙らせた。桐琴はこう言ったけどね。

『教えたら、ワシらが狩る得物が減るだろうが。貴様らは馬鹿か?』

とね。俺は俺の部隊のために鍛錬としてやったと言った。そしたら、俺と桐琴と久遠以外のメンツは開いた口が塞がらなかったと言う。あと久遠が珍しく爆笑してたのも、良かった。とまあこんな感じで尾張・美濃周辺の鬼の巣を的確に探しては、森親子と俺が暇潰しに殲滅するという日課が出来た事には、大いに喜んでる俺だけどな。知り合った時は、小谷から戻ってきた後で、出会いも普通ならトラウマクラスだが俺は普通に接して来たのかとても気に入られている。森親子は森家の奥内の事も、森一家の事も全部各務元正という人に丸投げして、自由気ままに生きている。

各務元正・・・・森一家を影から支える優秀な副官。実はお嬢様なのだが・・・・・。

そしてその暇潰しの道楽が、酒と喧嘩と鬼退治という訳だ。初対面以降、暇そうにしている俺を鬼退治に行く事も常連になってしまったが。

「で、東の巣はどれくらいの規模な訳?どの辺りにあるの?」

「この辺りの巣はおおよそ潰したが、長久手の方にまた小さいのが出来おってな。それを殺る」

「・・・・小さいのか。あいつはいるのか?」

「鬼子か?まぁ大丈夫じゃねーの?つか、オレは居てくれた方が嬉しいけどな。殺りがいがあって」

「まあいたとしても。大丈夫だと思うけどな」

鬼の子、というのは、鬼に犯された女性が生んでしまった、鬼と人のハーフの事だ。こいつは成長も早く知恵もあって力も強い。けど普通ならな。前に出会って、俺と桐琴と小夜叉で1時間ぐらい戦っていたな。殺りがいはあったし、本当は剣だけで倒そうとしたけど、中々倒れないから銃で足を撃ってから動きを止めた後に桐琴と小夜叉で倒した。あの一件以来、国産の鬼は見てない。鬼の子が大量生産されたら、流石に武士でも無理と判断して、IS部隊で駆逐するつもり。だから、俺は森親子の鬼退治に付き合っている。少しでも国産のが生まれる確率を抑えるためにな。

「長久手・・・・って矢作川の近くだな。馬で行くか」

「おうよ。とっとと行くぜ」

空間から馬を出してから桐琴達と共に長屋を出発する。道中走っていると疑問があったので聞いてみた。

「そういえば森家には、有名な馬がいると聞いたがそれか?」

「これは普通の奴だぜ。有名な馬ってーと、百段か」

百段・・・・森家に伝わる名馬。本丸に続く階段を百段飛ばしで登るぐらい早かったらしい。

「そうそう、そういう名前だった気がする」

「百段なら、ほら、
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