第三章
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」
それだけで満足だった。蛇達がわかってくれるだけでよかった。
蛇達は最後に頭を垂れた。最後の挨拶であった。先に青が行き、次に赤が。そして別れた。
「元気でな」
チャイも最後に言った。これで彼と二匹は完全に別れたのであった。
その後二匹の行方は遥として知れない。ただ暫くして二匹のいた山から赤い龍と青い龍が昇り、チャイが死んだ時にその家の上に現われたという。だがこれが赤と青なのかは誰にもわからない。
全ては山の奥のひっそりとした話だ。だが確かに残っている話である。人と蛇の心の中に。
蛇の別れ 完
2006・5・6
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