その2
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「そう。でも、今日は私のお手伝いをしてくれないかしら?」
にっこりとミコトさんに微笑まれ、私は返答に詰まり、サスケ君の顔とミコトさんの顔を見比べ始めました。
「あの…」
言葉に詰まり、ミコトさんとサスケ君の顔を見比べる私に、サスケ君の顔は最早どこか諦め顔です。
何。
何なの、その顔。
ねぇ、ちょっと。
そんな顔してないで、私を助けてよ。
貴方のお母さんじゃないのよ、この人!
けれど、私の必死な思いは伝わりませんでした。
あっさりとサスケ君は私をミコトさんに売り渡します。
「分かった。兄さんにはそう言っとく。ナルト。悪いな。母さんの気が済むように付き合ってやってくれよ」
「え!!!!サスケ君!?」
ちょ、ちょっと待てーーーー!?!?
何だそれ!!!!
「悪いわね、サスケ。イタチに、また今度ナルト君と遊んであげて頂戴って言っておいてくれる?」
ミコトさーーん!?
「はーい」
ミコトさんに大変良い返事を返して、さくさく何処かへいってしまうサスケ君に、私は見捨てられた絶望感でいっぱいになっていました。
「さ。今日は私に付き合ってもらうわね。私、本当は女の子が欲しかったのよ」
にこにこと笑いながら私に話しかけてくるミコトさんの顔を見つめながら思いました。
これは。
逃 げ ら れ な い 。
どうやら回避は不可能のようです。
ならば、この状況の利点に目を向けて、付き合うしかないですよね。
確かに、この状況に利点がないわけではないのですよ。
楽しくない訳じゃないのですよ。
「これからも、たまに私に付き合ってくれないかしら?お料理、教えてあげるから。ね?」
優しい笑顔の提案に、私は何も言えなくなります。
「それとも、ナルトちゃんは嫌かしら?」
嫌ではないです。
嫌じゃないんですけど…。
どうしたらいいのか分からず、困った顔で首を横に振る事しか私にはできません。
「クシナが得意な料理とか、ミナト君が好きだったお料理とかも教えてあげるわ。それでもダメかしら?」
ミコトさんのその言葉に、私は思わずミコトさんの顔を食い入るように見つめてしまいました。
お母さんの得意料理!?
「ふふふ。興味あるでしょう?どう?私に付き合ってくれる?」
「あ、あの。その…」
笑いながら誘いかけられ、私は頬を染めて俯く事しかできません。
ミコトさん。
それは、卑怯ですよ。
「じゃあね、今度の週末に家に泊まりにいらっしゃい。その時一緒に作りましょう?サスケとも一緒に遊べばいいわ。ね?決まり!じゃあ、今日の夕飯を作っちゃいましょう。ナルトちゃんも一緒に食べて行ってね」
にこにこと笑いながらミコトさんはどんどん話を
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