Disc1
鈴鳴る氷の洞窟
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コアを見ろ!)
(あれ? さっきは青だったのに……今は、黄色?)
そう思っていると相手のコアが赤く変わった。
「ギシャアアアアア!!!」
その瞬間、相手は咆哮して様子が変わり始めた。
(気をつけろ! 何か来る!)
ラタトスクが叫んだ時、相手の後ろの地面から急に水が湧き出して津波のように水が押し寄せてきた。
防ぐ手立てもなく、僕とジタンは押し寄せてきた水に飲み込まれて壁にぶつかる。
「ぐぅっ!?」
水は嘘のようにどこかに消えていったけれどびしょ濡れの状態でさらに体が凍えた。
(い、しきが……)
(おい! エミル! しっかりしろ!!)
壁にぶつかってから僕の意識はどんどん薄れ、気絶してしまった。
◆ ◇ ◆
「っく……エミル!」
相手の攻撃で壁に叩きつけられ、一瞬意識を失いそうになるもののなんとか意識を失わずにすんだ。
だけど、もう戦えそうにない。
少し離れたところで倒れているエミルは完全に気絶してしまったようだ。
このままじゃやられると思うが体が動かない。
そんな間にもエミルに奴が近づいていく。
くそっ! なにも、できないのか! このままやられるのか!
そう思った時、エミルに異変が起きた。
気絶していたエミルがふらりと起きたと思ったら緑色の光に包まれたのだ。
あれは、オレがトランスした時と色は違うけど同じ光……と言う事はエミルがトランスしたって事か!?
光から出てきたエミルは驚くほど変化していた。
オレと同じ金色の髪は長くなり、腰の辺りで二回ほど三つ編みにしている。
持っていた剣は紺色に輝いて服も少しだけ変わり、背中には不思議な模様の輪が浮いている。
身長も少し伸びて大人びた感じだ。
別人にも見えるが、成長した姿にも見える姿。
エミルはふわりと浮き上がり、目を開く。
開いた目はいつもの優しそうな雰囲気のする緑ではなく、荒々しい雰囲気のする赤へと変わっていた。
「俺を怒らせた事……後悔しろ」
まるで地の底から響くような声はエミルの声なのにエミルとは思えない。
エミルの様子に相手の巨人は怯えたように翼で攻撃するが、全て剣で弾かれる。
「っは! そんなものかぁ!!」
エミルが巨人の片翼が切りさき、巨人は苦しみ叫びだす。
そしてそんな巨人に容赦なく追撃を加え続ける。
「ギィィィィィィ!?」
「うるせぇ……一瞬で終わりにしてやるよ!! 『火炎の息』」
エミルが片手を巨人に向けるとそこから炎を吹き出し、一瞬にして巨人を溶かしていく。
「ギィ……ェェェェェェ……」
「消えろ」
巨人が哀れにも思えるような悲痛な声を上げて消滅し、コアが残ったがそれもエミルに踏み砕かれ消えていく。
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