Disc1
鈴鳴る氷の洞窟
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ビビの動きが鈍い。
「大丈夫? ビビ」
「だいじょう、ぶ……」
「っ! ビビ!」
そう言いつつもビビの足取りはかなり危うくなっていて道から落ちてしまった。
その後に続いて騎士の人、スタイナーさんも落ちてしまいすぐにガーネット姫やジタンも倒れてしまう。
(ど、どうしよう! このままじゃ、皆が死んじゃう!!)
(落ち着け! この先から嫌な気配が風と流れてくる。おそらくこの吹雪みてぇな風はその気配が原因だ。そいつを何とかすれば吹雪が止むだろう)
ラタトスクがそう言った瞬間、奥から鈴の音が聞こえてくる。
きっと気配の主だろう。僕は急いで気配のもとへと向かおうとした時、ジタンが目を覚ました。
「ジタン! 良かった、気付いたんだね」
「エミル……」
鈴の音で目を覚ましたらしいジタン。
僕はジタンに皆を任せてこの先にいる吹雪の原因を止めに向かおうとしたけれどジタンも一緒に来る事になった。
「チッ、死んでいなかったか……」
そして、先に進むと凍った滝の上にビビに少し似ている羽の生えた人がいた。
吹雪を起こしている原因。
(まるで俺達を殺したかったみたいな言葉だな……)
(そうだとしても一体なんで?)
(知らねぇよ。だが、相手は俺達を殺す気だ。来るぞ!)
羽の生えた人は下りてきたと思ったら氷の巨人を召喚した。
巨大な蛇のような竜のような巨人。
僕とジタンは武器を構え、戦闘を開始した。
僕達は羽の人の魔法を避けたり防いだりしながら巨人に切りかかる。
そして運良く出来た隙に巨人の翼の一部を切り落とす事に成功したけど巨人はすぐに再生する。
「再生した!?」
「何度やっても無駄だ!」
相手の嘲笑う声が響く。
(後ろにいるあいつが回復している! 奴から倒せ!)
ラタトスクの声が響いたと同時にジタンが羽の人に向かって動くのが見えた。
「ジタン!」
「任せな!」
僕が巨人の気を引きつつその間にジタンが羽の人を倒しに行く。
「僕が相手だ!」
巨人は翼や魔法を使い僕に攻撃を仕掛ける。
相手のリーチは長く、接近戦しか出来ない僕は中々近づけない。
せめてイグニスの力が使えれば良かったけれど……
弱くなってしまった今の僕じゃあ防ぐので手一杯。
いや、完全に防ぎきれていない。少しずつ傷が増えている。
途中からジタンが羽の人を倒してこちらに来てくれた。
「大丈夫か? エミル」
「うん、まだいけるよ」
ジタンがいれば相手に近づける。
今の所、相手は広範囲の技は使ってこないから撹乱しながら戦えば何とか近づいて攻撃が出来る。
僕達は少しずつ、しかし確実に相手を追い詰めた。
(? ……エミル、あいつの
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