天馬から妖精達へ
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時に破壊する事は不可能だ!〉
高笑いと共にゼロの言葉が消え、ゼロからの念話が途切れる。
〈ゼロとの念話が切れた・・・〉
(ゼロに当たる確率は8分の1。しかもエルザ以外では勝負にならんと見た方がいいか)
ギルドマスターを務めるという事は、他の六魔とは比べ物にならないくらいに強いだろう。
最強の女問題児であるティアもいるが彼女の事を忘れている為、ジェラールはそう分析する。
「待って!」
すると、シャルルが目を見開いて叫んだ。
「8人も・・・いない・・・!?魔水晶を壊せる魔導士が8人もいないわ!」
そう。
今ここにはエルザ、ジェラール、アルカ、ウェンディ、シャルル、アラン、ココロがいる。
人数的には1人欠けてる程度で何の問題もないのだが――――――
「わ・・・私・・・破壊の魔法は使えません・・・ごめんなさい・・・」
「そ、その・・・言いにくいんですが、私もコブラさんと戦うので魔力が・・・」
「僕は魔力も体力も問題ありませんが・・・そんな重要な魔水晶を1人で壊せるかどうか・・・」
攻撃の魔法を使えないウェンディとコブラとの勝負で魔力を消費し、毒によって体力もかなり消耗してしまったココロ、魔力も体力も平気だが攻撃力が低めのアランは魔水晶を壊せないだろう。
そしてシャルルも戦闘系の魔法はない為、ここにいるメンバーではエルザ、ジェラール、アルカの3人しか戦力にならないという事だ。
「こっちは3人だ。他に動ける者はいないのか!?」
「オイ!返事しやがれー!」
エルザとアルカが念話を通して叫ぶ。
すると、すぐに反応があった。
〈私がいるではないか。縛られてるが・・・〉
〈一夜さん!〉
〈これで4人!〉
さらに続くようにソプラノボイスが響く。
〈ヴィーテルシアは飛びすぎてキツいみたいだけど、私は何の問題もないわよ〉
〈姉御!〉
〈これで5人ですね!〉
ブタの丸焼き状態であるが一応動ける一夜とティアが加わり、動けるのはこれで5人となった。
が、それでは足りない。
〈まずい・・・もう・・・僕の魔力が・・・念話が・・・切れ・・・〉
「あと3人だ!誰か返事をしろーーーーー!?」
ヒビキの息が荒くなる。
エルザが叫ぶが、その叫びに返ってくる答えは・・・なかった。
すると―――――
〈グレイ・・・立ち上がれ・・・〉
ゆっくりと、リオンの声が響いた。
〈お前は誇り高きウルの弟子だ。こんな奴等に負けるんじゃない〉
その言葉に対する返事はない。
が、倒れるナツ達に言葉をかけるのは、リオンだけではなかった。
〈私・・・ルーシィなんて大嫌い・・・〉
仰向けに倒れるシェリーが口を開く。
〈
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