天馬から妖精達へ
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
クリスティーナに乗ってその機体を浮かせるシェリーとレンは痛みと魔力の消耗で苦痛の声を上げながら、必死にクリスティーナを浮かせていた。
〈さっきの一撃はイヴの雪魔法さ〉
「アンタ達・・・」
〈クリスティーナの本来持ってる魔導弾と融合させたんだよ・・・だけど・・・足の1本すら壊せないや。それに・・・今ので・・・もう・・・魔力が・・・〉
イヴの声が途切れた。
魔力の消費で気を失ったらしい。
「ありがとう、みんな・・・」
「大変な思いしてまで・・・私達のギルドを・・・」
「皆さん、本当に・・・ありがとうございます・・・」
クリスティーナに乗るメンバーが何もしていなかった訳ではない。
翼を補うリオンと浮かせるシェリーはレーサーと戦い、レンとイヴはミッドナイトと戦った。ヒビキはルーシィに『ウラノ・メトリア』の知識を授けた。
魔力も体力もかなり消費しボロボロの状態であるにも拘らず化猫の宿を守ってくれた事に、ウェンディ達は目に涙を浮かべながら感謝の言葉を口にした。
〈聞いての通り、僕達は既に魔力の限界だ。もう船からの攻撃は出来ない〉
すると、ヒビキの言葉を待っていたかのように、クリスティーナがガクンと高度を落とし始める。
「クリスティーナが!」
「落ちちまう!」
「ご・・・ごめんなさい・・・ですわ・・・もう・・・」
「シェリー!」
クリスティーナを浮かせていたシェリーは、魔力の消費によってがくっと膝をついた。
隣にいたレンが駆け寄って腕で支える。
「お前、頑張りすぎだよ」
その言葉に、シェリーの頬が赤く染まった。
〈僕達の事はいい!最後にこれだけ聞いてくれ!時間がかかったけど、ようやく“古文書”の中から見つけたんだ!〉
そして、叫ぶ。
〈ニルヴァーナを止める方法を!〉
そのヒビキの知らせに、念話を聞く全員が目を見開いた。
「本当か!?」
〈ニルヴァーナの足のようなものが8本あるだろう?その足・・・実は大地から魔力を吸収しているパイプのようになっているんだ。その魔力供給を制御する魔水晶が各足の付け根付近にある〉
〈なるほど・・・その8つを破壊する事でニルヴァーナの全機能が停止する、って事ね〉
〈そう。でも1つずつではダメだ!他の魔水晶が破損部分を修復してしまう〉
ヒビキの言葉にティアが呟き、それを再びヒビキが引き継ぐ。
が、1つずつではダメという事はつまり、全てを同時に破壊しろという事になる。
「8つを同時に・・・!?」
「どうやって!?」
〈僕がタイミ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ