天馬から妖精達へ
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、巨大な光線、ニルヴァーナは発射された。
その光線は真っ直ぐに猫型のテントのギルドへと向かい――――――
「何!?」
「外れた!?」
その左耳を、黒く染めた。
外れた光線は耳を黒く染め、空へと消えていく。
その原因は――――――砲台の真後ろ辺りにあるニルヴァーナの足の1本が上空からの攻撃を受け、ニルヴァーナ全体が大きく仰け反り、砲台が上に逸れたからである。
「きゃっ!」
「くっ!」
「うあっ!」
「うわっ!」
「うおっ」
「何が・・・」
地面が傾いた事により、エルザ達はそれぞれバランスを崩す。
坂のようになった地面を転がっていきそうなウェンディをエルザが、ココロをアルカが掴み、アランは何とか自力で持ちこたえ、ジェラールは地面に倒れ伏す形で堪える。
「メェェーン!」
相変わらずブタの丸焼き状態の一夜は何も出来ず、ゴロゴロと地面を転がった。
「ニルヴァーナの足が・・・!?何事だ!?」
ゼロは攻撃を喰らったニルヴァーナの足に目を向けた。
「あれは・・・」
上空からの攻撃にエルザは空に目を向け、目を見開いた。
その目に映ったのは―――――――
「魔導爆撃艇、天馬!」
討伐作戦が本格的に始動する前、六魔将軍によって活躍する間もなく破壊された、青い天馬が大陸に誇る魔導爆撃艇、クリスティーナだった。
〈聞こえるかい!?誰か・・・無事なら返事をしてくれ!〉
すると、エルザ達全員の頭の中にヒビキの声が響いてきた。
どうやら念話らしい。
「ヒビキか?」
「聞こえてますよ!」
「わぁ!」
「凄い!」
「面白れぇなァオイ!」
それぞれに答える。
〈エルザさん?ウェンディちゃん、アラン君、ココロちゃんも無事なんだね。アルカ君も大丈夫そうだ〉
自分の声に反応があり、ヒビキはとりあえず安心する。
すると、別の声が聞こえてきた。
〈私も一応無事だぞ〉
〈先輩!よかった!〉
〈私とヴィーテルシアも無事よ〉
〈姉御!ヴィーテルシア!〉
それはやはりブタの丸焼き状態の一夜と、やはり冷たい声のティアだった。
何も言わないがヴィーテルシアも無事のようである。
「どうなっている?クリスティーナは確か撃墜されて」
〈壊れた翼をリオン君の魔法で補い・・・シェリーさんの人形撃とレンの空気魔法で浮かしているんだ〉
「こんな大きいもの・・・操った事ありませんわ」
「お・・・重たくなんかねえからな
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