スーパーロボット大戦OG外伝
0556話
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にこうまで集中攻撃をされ、尚且つこの至近距離でファントムにビームを連射されていると再生が追いつかないのか、あるいは何かを狙っているのか。その場で耐えるようにして佇むラハ・エクスティム。だが、それはこっちにとっても好都合。
ファントムの時と同様にT-LINKシステムを通してヒュドラを操作。後方2枚のヒュドラに内蔵されているメガ・バスターキャノン、グラビトン・ランチャーの砲口をラハ・エクスティムへと向ける。
「これで終わりだ。T-LINKシステム、フルコンタクト。トロニウム・エンジン、フルドライブ……愛、直撃……食らえ!」
その言葉と共に、T-LINKシステムが俺の念動力を限界近くまで吸収し、T-LINKフレームから赤い光が周囲へと漏れだしていく。そしてラハ・エクスティムがその赤い光を感じたのだろう。全てのファントムが攻撃範囲内から退避して俺の背後へと回るのと同時に、まだ修復し切れていないラハ・エクスティムの顔がこちらへと視線を向けるような仕草をする。その瞬間、全てを飲み込むかのような巨大なビームと、全てを圧縮するかのような重力波砲の2つが放たれた。
白と黒。その2つの砲撃がニーズヘッグの4倍はあろうかという巨体全てを飲み込み、周囲一体を巻き込んだ盛大な爆発を巻き起こす。
「ぐっ、ぐううううっ! 念動フィールド、Eフィールド、全開!」
これ程の至近距離で最大級の攻撃を放ったのだから、こちらにも衝撃が来るのは無理もない。それでもそのダメージを少しでも減らす為にT-LINKシステムへとひたすらに念動力を流し込み、念動フィールドを可能な限りの強度で展開する。同時にEフィールドも展開し、衝撃を少しでも逸らしつつ機体重量の軽いニーズヘッグが爆発の威力に翻弄され、吹き飛ばされないようにヒュドラのスラスターを使って体勢を整える
幸いそれらのバリアや、T-LINKフレームのPS装甲のおかげで機体に殆どダメージは無い。だが幾らヒュドラのスラスターを使って体勢を整えているとはいっても、ニーズヘッグは結局小型機だ。コックピットに座っているパイロットの俺は盛大にシェイクされまくっていた。もし俺が生身の人間だったとしたら、恐らく酔うどころの話ではなかっただろう。だが、幸いにして俺は混沌精霊。この手の衝撃でどうにかなる程にひ弱ではなかった。
周囲へと盛大な爆風を撒き散らしている様子を見つつ、ヒュドラのスラスターを使い、ゆっくりと爆発の中心部分。即ちラハ・エクスティムから距離を取る。シャドウミラーの他の機体、あるいはヒリュウ改やハガネの機体も同様に距離を取り……そのまま1分程でようやく爆発の光が収まっていく。
そして爆発の消えた後に残っていたのはコックピットブロックと思われる部分とその周辺だけがようやく破壊を免れた、といった風情のラハ・エクステ
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