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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos18恋乙女狂想曲〜I like you? No, I love you〜
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ルシリオン個人の事情ですので」

「ルシル君の事情・・・」

昨夜ルシル君とリンドヴルムの人たちとの間に何かしらの複雑な事情があったんかもしれへん。わたしがルシル君の部屋に向かおうとしたらヴィータが「アイツ、しばらくそっとしておいてくれ、って言ってた」って止めてきた。

「うん。でも・・・」

それでも心配なんや。ルシル君が引き籠るような事態なんて異常事態や。ルシル君の側に居りたい、そんな思いが強くなる。そやからヴィータの制止を振り切ってリビングを出ようとした時。

「どっっっせぇぇぇ〜〜〜〜〜い!!!!」

ルシル君の部屋からそんな大声と一緒にバッチーーンって肌を叩くような音が聞こえてきた。わたしらがそれに驚いて硬直しとると、「ん? おお、はやて。おかえり」ルシル君がリビングにやって来た。頬が手の形に真っ赤に腫れとる。さっきのバッチーンってゆう音はアレが原因やな。

「ルシル、くん・・・」

「??・・・どうした?」

「え、あ、ううん。ただいま、ルシル君」

ルシル君は微笑みを浮かべてくれた。いつも通りのルシル君で安心した。さてと。安心したところで、「みんなに今晩の予定を伝えるよ」って、すずかちゃん達とした約束を伝えた。そしたらみんなは無言になってもうて。

「えっと・・・まずかったか?」

「い、いいえ。そうですね。一度、主はやてのご友人の方々にご挨拶をするべきですね」

「そうだな。いっちょ行くとするか」

「ですね。はやてちゃん、夕ご飯はどうします?」

「みんなで外食しようか、って決めてあるんよ」

割り勘って提案したんやけど、お勘定はすずかちゃんとアリサちゃんが持ってくれるって聞かん坊やったから、わたしやなのはちゃん、フェイトちゃん、シャルちゃんも折れることに。アリシアちゃんだけはレストランでタダ飯だぁ〜、とか言うて喜んでたけどな。

「それでなザフィーラ。夕ご飯は外食やからザフィーラもついて来てほしいんやけど。ザフィーラがお風呂苦手ってことは知っとるよ。お風呂入らんでもサウナとかマッサージチェアとか在るで、それで時間でも潰してもらえると・・・」

「お気遣い感謝します、主はやて」

「そう言ってもらえて嬉しいよ・・・。あ、そうや。ルシル君にどうしても会いたいって子が居るんやけど。イリス・ド・シャルロッテ・フライハイト――シャルちゃんいう子なんやけど」

「・・・そっか。じゃあはやての家族として恥ずかしくないよう、気を付けないとな」

笑顔を浮かべるルシル君に頭を撫でられて、「ルシル君もみんなも、最高の家族やよ♪」わたしも笑顔で胸を張って言う。わたしの家族は日本一、世界一、次元世界一や。みんなもそれぞれ頷いて同意してくれた。

†††Sideはやて⇒イリス†
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