暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos18恋乙女狂想曲〜I like you? No, I love you〜
[13/13]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
呂の中へ。うん、覚悟も無く急に、突然に、他人の手で。

「「ぷはっ! いったい誰――と、おおう、ビリビリくるぅ〜〜?」」

想像より優しい電気が全身を流れる。これ筋肉痛とかに効きそう。落ち着いたところでわたし達を押した犯人に目が行く。落としたのは「ヴィータ!」だった。ニッシッシって満足そうに歯を見せて笑っての仁王立ち。

「どんな感じなんだ、電気風呂って」

「知りたかったら・・・」

「ヴィータも入れ!」

アリシアと一緒にヴィータの両手を取って、「うおっ?」ヴィータを引き摺り込んでやった。

「ぷはっ。危ないだ――お? おお? おおう!」

怒鳴る寸前だったヴィータが電気風呂に反応、口を閉ざした。3人一緒に電気風呂に使って「ほぉ〜」大きく息を吐く。これは癖になりそう。聖王教会の大浴場にも取り入れてみたいなぁ。そんなことを考えていると、「そういやさ、イリス」ヴィータが声を掛けてきた。

「んー? あ、わたしのことはシャルって呼んで」

「おう。じゃあシャル。なんでルシルにあんなことをしたんだ?」

「・・・なんでって。恋したから、好きだから、愛してるから。キスは愛を伝える一番の方法だよ?」

ヴィータの小さくも可愛くピンク色な唇に人差し指を当てると、「っ!」ヴィータは頬を赤らめて顔を背けた。

「でもあまりに急すぎだよ、シャル。しかもはやてにあんな挑発というか宣戦布告と言うか、さ」

「はやて、結構気にしてるんだよな。戸惑ってるって感じ」

「でしょうね。八神家をちょっと引っ掻き回しちゃうかもだけど。でもはやてにも自覚してほしかった。同じスタートラインに立ちたかった。わたしがルシルを手に入れた後で気付いて後悔してほしくないから」

「そっか」

「ちゃんと考えてたんだな〜。あたしらもはやてにどうやって想いを自覚させるか、自覚させていいのか、迷ってた。でもこうなっちまった以上はもう引き返せねぇ」

ヴィータが湯船から立ち上がって、頭の上に乗せてたタオルを体に巻くと「それだけが訊きたかったんだ。あんがと」片手をヒラヒラ振って去って行った。



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ