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こんな私(俺)の物語
第二十話 後輩ですか竜殺しですか
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紫さん。急に呼び出してしまって」

「あ、いえ。俺もやることがなくってヒマだったので。でも、何の用ですか?それと、部長は後から来るそうですけど・・・」

「リアスは会談の件でサーゼクス様と最終的な打ち合わせをしなければいけないから、遅れるのよ。私は、この上でお待ちしておられる方をお迎えしなければならないの。リアスの方はグレイフィア様がフォローしてくださるから、大丈夫ですわ」

なんでこう銀髪メイドは高性能なんだ。神社に近づく。まあ、種族が弄れる俺に聖域の有無は関係ないのだがな。

「紫さん、俺たちって神社に入っても大丈夫なんですか?」

「大丈夫でしょう。そういうことには配慮されているはずよ。そうでなければ神社に呼び出したりなんてしないわよ」

「確かにそうですね」

ちょっとは頭を働かせたらどうだよ?そう思いながら、鳥居をくぐる。壊れている様子はない。結構整備が行き届いている。

「彼と彼女が赤龍帝と緋想の剣の使い手ですか?」

第三者の声が響く。そちらに振り向くと、輝く金色の羽と、頭の上の金色の輪。天使の特徴。
そしてイケメン。くそったれ。イケメンなんぞ爆発しやがれ!

「初めまして赤龍帝、兵藤一誠君。緋想の剣使い、八雲紫さん」

六対十二枚の翼が展開される。翼多すぎね?邪魔にならないの?

「私はミカエル。天使の長をしております」

ああ、知ってます。とりあえずもう一度、イケメン爆発しやがれ!


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俺達は朱乃の先導の元、本殿に入っていく。確かここでアスカロンを貰うんだったよな?実は取り外し可能な。

「実は兵藤君にこれを授けようと思いましてね」

そう言って指を指した方にあったのは、聖なるオーラを待とう剣が浮いていた。

「あの・・・これって聖剣じゃないですか?」

「ええ、そうです。これはゲオルギウス、聖ジョージと言えば伝わりやすいでしょうか?彼が持っていた龍殺し《ドラゴン・スレイヤー》の聖剣『アスカロン』です」

「はあ、ゲオル(なにがし)やら聖ジョージとか全く持ってしらないんですけど・・・」

「少しは西洋の伝説を調べなさい・・・」

もうちょい知識を吸収しろや。いつでも説明役がいるわけじゃないんだからさ。あ、ドライグがいたっけ。

「特殊儀礼を施しているので、悪魔のあなたでもドラゴンの力があれば使えるはずです。あなたが持つと言うより、ブーステッド・ギアに同化させるといった感じでしょうか」

神器(セイクリッドギア)って便利だね!

「何故、これを俺に?」


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