第二十話 後輩ですか竜殺しですか
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を頼むわ。私と朱乃は三竦みトップ会談の会場打ち合わせをしてくるから。それと祐斗、お兄様があなたの禁手について詳しく知りたいらしいから、ついてきてちょうだい」
「部長、紫さんについてはいいんですか?」
「ええ。今はいいらしいわ」
なんか嫌な予感がするな・・・・・・。
「イッセー君、紫さん、悪いけどギャスパー君の事、お願いするね」
「ああ、任せろ木場。まあ、アーシアも子猫ちゃんもゼノヴィアも紫さんもいるし、なんとかなると思うぞ、多分」
「少なくとも、面と向かって話せるようにはしたいわね」
このままじゃ話が進まない。
「ギャスパー君、そろそろお外になれないといけませんわよ?」
「朱乃お姉様ぁぁぁぁぁ!そんなこと言わないでくださいぃぃぃぃぃぃ!」
「あらあら、困ったわね。イッセー君、お願いね」
「はい、朱乃さんにお願いされたら、俺も頑張っちゃいます!」
さて、どうしようかねぇ。
「うん。では、イッセー、こいつを鍛えようか。軟弱な男はダメだぞ。それに私は小さい頃から吸血鬼と相対してきた。扱いは任せてほしいね」
と、ゼノヴィアがギャスパーの入っている段ボールにくくりつけてある紐を引っ張りだした。滅するなよ?
「ヒィィィィ!せ、せ、せ、聖剣デュランダルの使い手だなんて嫌ですぅぅぅぅ!ほ、滅ぼされるぅぅぅぅ!」
「悲鳴をあげるな、ヴァンパイア。なんなら、十字架と聖水を用いて、さらにニンニク、次いでに緋想の剣も使ってあげようか?」
「ゼノヴィア、残念ながらあなたに緋想の剣は使えないわよ」
天人しか使えない剣だからな。
「ヒィィィィィィッッ!死ぬぅぅぅぅぅぅ!滅されるぅぅぅぅぅぅ!」
ああ、まずは生き残ってくれ。
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「ほら、走れ。デイウォーカーなら日中でも走れるはずだ」
ブゥゥゥゥンッ!
「ヒィィィ!デュランダルを振り回しながら追いかけてこないでぇぇぇぇぇ!」
夕方に差し掛かった時間帯、旧校舎近くで吸血鬼が聖剣使いとおいかけっこをしていた。鬼と逃げる方が逆だと思うんだけどね。
大丈夫かな?ゼノヴィア曰く健全な心は健全な肉体かららしいが、体が壊れたら元もこもないだろう。
俺はその辺に落ちている石を軽く宙に放り投げ、その石の目を手のひらに移し握り潰す。
『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』だ。以前、『創造と破壊の境界』を操った時の副産物だ。無機物にしか使えないけどさ。
俺の能力は反復練習すると負担が少しずつではあるが減っ
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