第二十話 後輩ですか竜殺しですか
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よ。私がイッセーと祐斗を『禁手』に至らせたと上の悪魔たちは評価したのでしょうね」
一応、俺も評価されたらしい。コカビエルを倒したのが結構高いらしい。まあ、一応聖書に載ってるヤツだったしな。
「・・・うぅ、ぼ、ぼ、僕の話なんてして欲しくないのに・・・」
大きめの段ボールから声がする。言うまでもなく、ギャスパーである。このへたれ。
「能力的には朱乃に次いで二番目なんじゃないかしら。ハーフとはいえ、由緒正しき吸血鬼の家柄だし、強力な神器も人間としての部分で手にいれている。吸血鬼の能力も有してるし、人間の魔法使いが扱える魔術にも秀でているわ。とてもじゃないけど、本来『僧侶』の駒一つで済みそうにないわね」
ハーフすげえ。あの性格じゃなければかなり強いのに。どこかに欠点はあるんだな。
「ところで、吸血鬼って太陽が苦手じゃなかったかしら?ギャスパー君は大丈夫なの?」
「あ、それ俺も思いました」
「ギャスパーはデイウォーカーと呼ばれる日中活動できる特殊な吸血鬼の血を引いているから問題ないわ。ただ、苦手ではあるでしょうけど」
吸血鬼にも色々あるなぁ。レミリアはどんな吸血鬼なんだろうな?フランは正体不明だろう。U.N.オーエンはアンノウンにかけているし。正体不明はぬえか?
「日の光嫌いですぅぅぅ!太陽なんてなくなっちゃえばいいんだぁぁぁぁぁ!」
「野菜が食べられなくなるじゃない」
「紫さん、そこなんですか?」
死活問題だよ。ビタミンがとれないじゃないか。何より、食卓に色がなくなる。
「それともう一つ、こいつは血を吸わなくてもいいんですか?吸血鬼でしょ?」
「ハーフだから、そこまで血に餓えているわけではないから大丈夫よ。十日に一度輸血用の血液を補給すればいいのよ。元々血を飲むのは苦手みたいだけど」
「血、嫌いですぅぅぅぅ!生臭いのもダメぇぇぇぇぇぇ!レバーも嫌いですぅぅぅ!」
絶叫が段々ムカついてきた。うるさい。
「でもお前、授業に出てないだろ?力を克服してクラスに打ち解けなきゃダメだぞ?」
「嫌です!僕はこの段ボールの中で十分です!外界の空気と光は僕にとって外敵なんですぅぅぅぅ!箱入り息子ってことで許してくださぁぁぁぁぁい!」
「・・・・・・へたれ吸血鬼」
「うわぁぁぁぁん!子猫ちゃんがいじめるぅぅぅぅ!」
「少しは鳴くのを止めてくれないかしら?うるさいわ」
「ごめんなさぁぁぁぁぁい!」
俺が今言ったこと頭に入ってる?耳が痛いわ。
「とりあえず、私が戻ってくるまでの間だけでも、イッセー、アーシア、子猫、紫、ゼノヴィア、あなたたちにギャスパーの教育
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